第2回大雪山ウルトラトレイル110K(意地の)完走記⑤

7月の3連休に参加した第2回大雪山ウルトラトレイル110Kの完走記その5です。

これまでのエントリは、こちら。 

第2回大雪山ウルトラトレイル110K(意地の)完走記① | reboot blog

第2回大雪山ウルトラトレイル110K(意地の)完走記② | reboot blog

第2回大雪山ウルトラトレイル110K(意地の)完走記③ | reboot blog

第2回大雪山ウルトラトレイル110K(意地の)完走記④ | reboot blog



A4@51km〜比麻良山@57km地点

A4からゴールまで距離としては20kmなので、初日72kmの内の3割弱程度にすぎないんですが、時間的には13時間中の6時間、つまり半分近くかかっています。

ここからの険しさがよく分かります。ここからが本番だということ。

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いざ比麻良山へ!!!という士気を削ぐ、登山口入口の熊注意の看板。

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ここから先は、険しい登山道。ここまでの、のぼりんどうで既にかなり疲弊しているお尻とハムですが、追い討ちをかけるように酷使を余儀なくされる。お尻とハムは疲れにくい筋肉だと聞いてましたけど??

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ところどころ、ヒザに手をつきつつハァ~ハァ~と荒い呼吸をしながら登っていくランナーたち。すれ違う登山客のみなさんが応援してくれて、涙が出るほどうれしい。その視線の先には、雪が!

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これが噂の雪渓!初めての雪渓渡り!! 写真で見るより急斜面で、気を抜くと谷に滑落しそう。

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一度やってみたかった雪渓アイシング。疲労の蓄積した脚に効きます・・・時刻はもうすぐ12時、これから一番暑くなる時間帯。寝っ転がってしばし全身を冷やしてリフレッシュ。本当に暑いんです。

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前を見る余裕もなくなるぐらいの急斜面が続く。そんな時ふと顔を上げた時に目に入る高山植物が癒し。

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二つ目の雪渓に飛び込むようにして休憩。だいぶ上がってきましたが、まだ上があります。前日までは荒天だったらしく、同じ天気なら中断もありえたとのこと。いい天気でよかった。暑いけど・・・とても暑いけど・・・

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最後は、登山客のおじさまおばさま達とあいさつを交わしながら、感覚的にはほぼ壁の岩場をよじ登る。

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うおりゃ~!!!と気合で1737m標高点分岐へ到達。ここからは絶景の稜線沿い。よくがんばったよ・・・

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架空の”最終完走者ライン”

ここまで登ってきてようやく初めて、「初日の72km、なんとか完走できるかも」と。もちろん、油断はしませんが。

完走ギリギリランナーとして、これまでも格上の完走ギリギリレースを経験してきましたが、完走できる時というのはどれだけ遅くなっても“最後の一線みたいなもの”にだけは負けないものです。

それは、目には見えないけど確実に存在する、「ここより遅くなったら完走できない」という、架空の最終完走者ライン。競泳のテレビ中継に表示される世界記録ラインの関門制限時間版みたいなイメージでしょうか。

この架空の最終完走者ラインを、どれだけ背中に感じながら走り続けられるかというのが、ギリギリランナーにとっては極めて重要だと思っています。このラインを感じられなくなったら、何の緊張感もなく、ズルズルと出来高で走ってしまい(歩いてしまい)、気付いた時にはもう手遅れ・・・となっているのが、DNFレースで経験してきたこと。

逆に、このラインを意識できている限りは、常に、

     「あきらめたら そこで試合終了ですよ・・・?」

というささやきが聞こえます。オカルトな話ではなく。

意地でも完走したいと思ったら、サッカーでオフサイドトラップをかける統率のとれたディフェンスラインのように、自らの意志でこの最終完走者ラインを押し上げていくぐらいの気概が必要で、ラインを押し上げながら落ちてくるランナーたちを拾っていくという感覚が必要です。

こうして進んでいるうちに、気が付いたらその最終ラインは、桃鉄の貧乏神をなすりつけるように後続のランナーにバトンタッチして(後ろを走るランナーを陥れるという意味でもありませんが結果として)、自分はギリギリラインから抜けているものですが、このラインをどれだけ意識して我慢できるかが中盤の正念場。

落ちてくる人たちと一緒にずるずると後退してしまうのか、自分が最終ラインのつもりで押し上げるのか。

結果的にDay1は、制限時間14時間のところ1時間の余裕をもってゴールすることができたものの、ずるずる行っていたら、1時間ぐらいあっという間に吹っ飛ぶものです。

さて、稜線まで出たらあとは気持ちよくゴールまで行けると想像してましたが、それは想像に過ぎず、まだまだ苦難が待っていました・・・

(つづく)

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