IRONMAN JAPAN 北海道2014完走記⑨:アイアンマンレース、開幕です。

先週末の日曜日、2014年8月24日に北海道の洞爺湖にて開催されたIRONMAN JAPAN 北海道を何とか完走し、晴れて「アイアンマン」になることができました。

IRONMAN JAPAN 北海道2014 完走記その9です。

これまでのエントリは、こちら。 

IRONMAN JAPAN 北海道2014完走記①:アイアンマンになりました。 | reboot blog

IRONMAN JAPAN 北海道2014完走記②:アイアンマンまでの道のり<前編> | reboot blog

IRONMAN JAPAN 北海道2014完走記③:アイアンマンまでの道のり<中編> | reboot blog

IRONMAN JAPAN 北海道2014完走記④:アイアンマンまでの道のり<後編> | reboot blog

IRONMAN JAPAN 北海道2014完走記⑤:アイアンマンまでの道のり<直前編> | reboot blog

IRONMAN JAPAN 北海道2014完走記⑥:[前々日] いざ洞爺湖!&大会イベントに参加。 | reboot blog

IRONMAN JAPAN 北海道2014完走記⑦:[前日] バイクCheck-in & 試泳 & バイクコース下見。 | reboot blog

IRONMAN JAPAN 北海道2014完走記⑧:[当日レース前] いざ出陣。 | reboot blog

IRONMAN JAPAN 北海道のコース

スタートを目前に控えたIRONMAN JAPAN 北海道のコースですが、洞爺湖内を3.8km泳ぎ、洞爺湖岸から羊蹄山と昆布岳の周りをぐるっと回るアップダウンの激しい180km、そしてランは再び洞爺湖に戻り片道10km/往復20kmを2周のコースです。

バイクの180.2kmなんて、地図で見てもよく分かりませんが…東京ー静岡間が180kmらしいです。もはや自転車で移動する距離ではありません。

Image(5)

(Source: Official Website 「コース」 )

半年前は3.8kmも180kmも42kmも、全く想像の範囲外でリアリティがなく、何度聞いても覚えられない数字でした。エントリーフィーの79,920円は片時も忘れたことはなかったけれど。

レースを控えたこの瞬間でも、それらの距離を練習で実際に踏むことはできませんでしたが、それでも、友人に「バイク150kmだっけ?」と聞かれて、ちょっと食い気味に「180だよ」と、その30kmの違いをなめんなよと、相手を多少引かせるぐらいには、”自分が走る距離”としての臨場感をもって捉えることができるようになりました。

そもそも、トライアスロンをあまり知らない人から聞かれる質問No.1が競技の順番で、「走って、自転車乗って、泳ぐんだっけ?」と言ってくる人は、3種目答えられたことで自分をほめてあげたいのかもしれませんが、最後の疲労困憊の状態で泳ぐなんて恐ろしいこと言っている時点で、やっぱりその人にとってはリアリティのない世界なんだろうなと思います。

IRONMAN JAPANのスイムは湖なのでもちろん淡水。海よりは泳ぎやすいので、初めて泳ぐ3.8kmという距離だけが心配ですが、タイムを気にせず完泳だけを目指すつもりです。1と2/3周ということで、何度かブイ周りがありますが、絶対にバトルに巻き込まれないようにしたい。

ランは洞爺湖岸のフラットコース(と言われましたが多少は上り下りありました)なので、コース自体は何とかなりそうですが、これまた初めての180kmバイクから上がってきた自分の状態がどうなってるか次第・・・

というわけで問題はバイク。情報によると獲得標高1892m、経験者にもかなりタフだと聞いていた上、前日の下見で、車からですら容易に苦戦することが想像できるレベルだったので。勝負はバイクです。

アイアンマン、開幕。

スイムの試泳を終えたあとは、ウェーブごとに集合し、エリートのスタートを見届けた後、それぞれのスタートを迎えます。

その直前、チームメイト4人が揃うのはここが最後。羅王選手とぼくは第1ウェーブ、師匠と兄さんは第2ウェーブ。一度レースが始まったら、おそらくはランまですれ違うことはないコースです。円陣を組んで全員の完走を祈ります。

気合も入ります。もちろん。でも、実はそれよりも、この時点で達成感に満ちあふれておりました・・・トライアスロンを始めて半年で、本当にチーム4人全員でここに立っていることが、勝利以外の何物でもない。

もちろん、完走することで初めてその価値があるということも理解しています。しかし、トライアスロンほど、<本番>に対する<準備>の割合が高い競技はないと思います。

ランだけであれば、どれだけ距離が長くても、気合で乗り切るということもあるでしょう。しかし、それぞれに強度のある種目が3つもあって、それぞれに技術と道具を使いこなすことが要求されて、それらの全てが綻びなく最後までつながっていなければならないトライアスロンは、周到な準備がなければ、出走すらできません。アイアンマン・ディスタンスとなれば、なおさらです。

それは、たとえば結婚式の二次会で流すビデオのようなもので、一番の勝負どころは撮影と編集であって、本番でやることと言えば、再生ボタンを押すぐらいのものです(流したことないけど)。レース当日に残されたことはプレイバックしかないのです。

そういうわけで、レースの”再生ボタン”を押すぐらいの気持ちで、スタートに臨みます。

羅王選手との抱擁

スイムのスタート待ち、プカプカと浮いてる時に、「アイアンマンになるぞー!」と声を上げてくれた人がいました。比較的キャリアの浅い人が多いはずの30-39歳ウェーブ、アイアンマン挑戦が初めての人も多いのかもしれない。同じ気持ちで臨んでいるということが励まされる。

最後に、これまで苦楽をともにしてきた同じウェーブの仲間・羅王選手と抱擁。例の動画の、お互いの健闘を祈る、こんなシーンをイメージしながら。

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ただ一つ違うのは、羅王選手はスタートラインに立つことができたけど、完走を約束されているわけではないということ。前日、痛めたという右肩の激痛は、痛み止めが効いてても出走できるのがやっと、という状態であるのは一目見ても分かります。

「絶対に完走しましょう。」

という羅王選手の声が涙で詰まり、震えているのが分かる。

普段は、こんなにも力強いのに。140827_2

本人は「まるでイルカのよう」と言っているが、シャチにしか見えない。肉好きだし。

こういう時は本人が完走できないかもしれないことを、誰よりもよく分かっているはず。どんな言葉をかけても、状態がよくなるわけではないのは、野辺山ウルトラの経験で、自分でよく分かっている。それだけに、かける言葉が見当たらず、ただ最後まで羅王選手が痛みに耐えられることを祈ることしかできない。

ここからは、一人ひとりの闘い。自分も闘おうと誓い、この時改めて完走ではなく、なんとしても13時間を切ることをコミットする。完走ギリギリレースばかり走っているせいか、記録に対するこだわりがほとんどない自分でも、時間はコミットに一つの形を与えてくれるものだとは思うのです。

完走記その10にして、ようやく出走します!「IRONMAN JAPAN 北海道2014完走記⑩」につづく。

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