8月31日日曜日、高尾山に行った初めてのナイトトレイルランの後編です。
前のエントリはこちら。
これはハマりそう。初ナイトトレイル@高尾山、行ってきました!<前編> | reboot blog
信越五岳ウルトラトレイル&ハセツネに向けて、駆け込みでこちらのイベントに参加させていただきました。
【夜のトレイル体験】ナイトトレイルJOYRUN @高尾山[ジョイラン☆332回]【ガイド:YAMADA】-[JoyRun]
ナイトトレイルのポイント
ライトがあるといっても暗闇の中を走るわけなので、明るい時とは勝手が違います。実戦のことを考えると、
・昼間のライト不要の状態
・薄暗くなってきてライトも併用する状態
・夜間のライトだけが頼りの状態
これら3つの状態を順番に体験することが重要とのこと。たしかに、夜間からいきなり走り始めることはありません。というわけで、当日は夕方に集合し、まだ肉眼での視界があるうちから走り始めます。
肉眼で見えているところから、ライトをつけ始めて走る状態に移行する際に違和感が発生するので、それを修正しながら走るというのが、今回の目的でした。こういうことは、経験してみなければ分かりませんね・・・
たしかにロードでも、夜走ると体感速度が上がるし、同じコースでも昼と夜では違って感じます。より多くの情報を視覚から得て判断しながら走るトレイルでは、その違いはより大きくなるということですね。
最後は単独ランで、4kmほど完全に一人で走りました。これがとてもいい経験になりました。
初めてのナイトトレイルラン感想
一言で言うと、自分の世界に集中できて、めちゃめちゃ楽しかったです。小学生の時の肝試しを思い出しました。
ただし、油断してるとすぐにすっ転びそう。
●視野がめっちゃ狭い →分岐や目印を見落としちゃいそう・・・
当然ですが、ライトが当たってるところしか見えません。
走ってるときは、これぐらいの視野です。
下ってくるときは、左手に見える御堂をゴール手前の目印にしようと思ってたんですが、建物自体が全く目に入りませんでした。どんなに大きいものでも、そもそも周辺視野に入らないので、分岐自体に気付かないことがありそうです。
レースではそういうことがないように、トレイル上に表示やライトで誘導がありますが、それでも意識が朦朧としている状態だと見逃してしまうこともありそう・・・
●明るい時と見え方が全然違う →ギャップに混乱し、パニックになっちゃいそう・・・
たとえば、レースに備えて事前に試走していたとしても、同じように見えるとは限りません。
同じところを暗くなってから撮ったのがこちら。右の方にうっすらと石塔が見えるような見えないような。
どちらも、全く同じ高尾山6号路への入口を撮ったものですが、同じところとは思えません・・・
「見えない」というのであれば、暗いので当然だと思えるんですが、「見えるのに違う」というのは怖いです。明るい時に一度見ていると、その景色や印象に引きずられてしまうので、「おかしいな~、こんなところじゃない」とパニックになってしまうかも。
●足の置き場の判断がしにくい →わざわざ難しいルートを取ってしまいそう・・・
明るい時には、こんな風にトレイルの全体が見えるので、わざわざ根っこ側を走ろうとは思いませんが、
暗くなって戻ってみると、同じ個所がこんな感じ。
下を向いて集中して走っていると、脇に走りやすいルートがあるとも気付かずに突っ込んでしまうことがありそう。進みにくいトレイルに出くわしたら、意識的に通るルートや足の置き場を探す作業が必要になりそうです。明るい時には、無意識にそんな判断をしていたとは・・・発見です。
沢も、他の路面と違いが見分けにくいですね。
ちなみに、コーチに教えていただいたマナー面でのTipsとして、「エイドに入ったらライトは消しましょう。」とのこと。
エイドのスタッフさんは正面からライトを受けることになるので、そりゃまぶしいですよね・・・しかし、余裕がないと気付かなそうです。エイドは明るいので、ライトをつけていること自体も忘れてしまいそう。気を付けましょう!
ヘッドライトはそれほど重くないとはいえ、長時間だと首に負担もかかりますし、バンドでの締め付けなんかもあるのでちょっと慣れが必要そうです。ライトでの夜間走行に慣れるよう、多摩川の河川敷側でもヘッドライト走行してみようかな。そこまでは明るいのでちょっと不審に見えるかもですが(笑)
ナイトトレイルに挑戦してみたいという方、ぜひ一緒に行きましょう!