『”ラン大学”で学んだことシリーズ』というエントリを書いてるぐらい、仕事や人生における指針をランからたくさん学ばせてもらっているんですが(このシリーズ、最近書いてませんが、草稿はたくさんあるので、ちょくちょく書いていこうと思います……)、唯一と言っていいほど、ランと仕事では真逆であると思っていることがあります。
それは、「諦める」ことについての姿勢とでもいいましょうか。
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ランにおいては、特にレースの場合は、関門に引っかかってDNFを余儀なくされることはあっても、自分からレースを止めるということはありません。つまり、基本的には絶対に諦めません(今週末のレースはちょっと不安)。
ところが仕事においては、無理だと思ったら、さっさと諦めてギブアップ宣言することが最良の策だと思っています。仕事は、多くの場合、ランのような個人戦ではなくチームの総力戦です。ランのような単一種目ではなく異種格闘技戦です。自分一人でがんばるというのは、頑張り方のほんの一つでしかありませんし、バスに乗ろうとタクシーを使おうと、あらゆる手を使ってゴールに辿りつきさえすればいいのです。
逆に最低の策は、いつまでも自分一人でできもしない仕事を抱え込み、「これはやばい」と気付いた周りの人たちに、手遅れになってタオルを投入されること。もしかしたら、まだ余力を残したチームメイトが待機しているかもしれないのに、その力を活かす機会を奪うことにもなります。
だからこそ、昨日のエントリでも書いたように、人に頼ったり、助けを求めたり、ごめんなさいしたりして、さっさと白旗を上げ、他の方法で課題が解決するように軌道修正を図っているわけです。
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仕事においては、自己申告で”DNF”する潔さが大切。仕事における”DNF”の数は、決して不名誉なことではありません。これだけは、ランからは学べないことなんですよねえ。