Apple Watchより欲しかったスマートウォッチはこれ。Withings “Activite”買いました。<前編>

Apple Watchの出荷が始まり、Facebookのタイムラインもこのネタでにぎわっております。が、その裏でこっそりぼくは別のスマートウォッチを購入しておりました…… 

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こちら、Withingsの”Activite”、60999円。やっと届きました。欧米では昨年末に発売され、日本でも今年、2015年4月16日にようやく発売になりました。この情報を入手してすぐにAmazonの正規代理店で発注、しばらく「納品日未定」でしたが、最終的には一週間程度で届きました。腕時計しか発注していないとは到底思えない、バカでかい箱で。

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30代半ばの社会人として、ここ数年は一応それなりには見えるように、某スイスブランドの二桁万円ぐらいの腕時計を使っていました。

その時計も気に入ってはいたんですが、もう5年ほど使っていて、「そろそろオーバーホールに出さないとな」「でも面倒だな」「気分転換に時計変えようかな」「スマートウォッチ使ってみようかな」等と思い煩っていたところでした。

そんな頃、Appleが満を持してスマートウォッチを出すということで期待していたんですが、公表された情報を眺めていても、どうも自分の手にそれが付けられているイメージが湧かずにいました。MBAとiPhoneを長らく愛用する、まあApple愛好者なんですが、それでもいかにもスマートウォッチ然とした姿にピンと来なかったのです。

”Activite”を選んだ理由

というわけでしばらく色々と物色してたんですが、写真で見た瞬間に「これやん!」と即購入を決断したのがWithingsの”Activite”でした。

Withingsは2008年に設立されたフランスのIoT製品メーカーで、ヘルス系のライフログに強いイメージがあります。数年前に発売されたWiFi接続の体重計はけっこう評判になったような。

この時計はその名の通り、Activity Trackerです。歩行・走行・睡眠の日常的な活動を絶え間なく計測してくれます。そのデータの表示やそれをベースにしたアドバイスなどはアプリで見ることができます。時計の設定やアラーム時刻の変更もアプリから。

ライフログに関してはそれほど必要性を感じたわけではありませんでした。仕事に追われる生活の中で体調管理の必要性は感じながらも、一市民ランナーとして日常的に運動もしているし、体脂肪率やBMIを気にしなければいけないほど人間ドックの結果も悪くない。

それでもこれを選んだのは、まあ言ってしまえば、一目惚れしたわけですね。単純に、これを身につけたいなと。
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言わなきゃスマートウォッチだと絶対に分からない

何がいいかって、いかにもデジタル然とした他のものに対して、どう見てもスマートウォッチに見えないじゃないですか。

今のところぼくがスマートウォッチに求めるのは、センシングデバイスとしての機能ぐらいで、情報端末やメディアプレイヤーや多種多様なアプリケーションで時間をつぶすための機能ではありません。むしろ、スマホ断ちしたいぐらいなのに、手首にまで情報が現れるようになったらスマウォ中毒になるのは間違いなし…… ちらちら一日に何度も何度も、自分の意に反して時計を見なければいけない生活には陥りたくないということで。

このあたりはあくまで今の気分なので、半年後には180°反対のことを言っている可能性も高いですが(笑) Apple Watchがユーザのインスピレーションを引き出し、新しい使い方とライフスタイルがどんどん開拓されていくことに期待しています。Apple Watchもグランス・ジャーナリズムも面白いと思いますが、今のところまだ自分の中でちょうどいい使い方、キラーコンテンツが見つかっていません。

リューズがない…アナログ時計としてのデザイン進化

それにしてもシンプルで端整なデザインです。時刻表示と、その内側のサブダイヤルがその日の活動量の100%表示。これしかありません。

そして、この時計、リューズがないんですよ。
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アナログ時計の顔をしていてリューズがないって新鮮じゃないですか?この真円のフェイスがとても美しいと思います。とても小さなことなんですけども。

Apple Watchがリューズの部分を「デジタルクラウン」と呼んで、新しいUIの入り口にしたのとは対照的です。アナログ時計顔なのにリューズをなくしたActiviteとデジタル時計顔なのにリューズに新しい役割を与えたApple Watch。おもしろいですね。

時刻の設定なんかはすべて、Bluetoothで接続したスマホのアプリ(iOS/Android両方あり)で行います。スマホの画面いじると腕時計の針が物理的に動くのは新鮮な驚き。
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リューズのない、完全にシンプルで端整なフェイス、アナログ時計のデザインとしても進化しているように感じるんですが、それを実現しているのはこういうアプリだったりして、アナログとデジタルのベストハイブリッドな感じですね。

めっちゃ軽い

これは、前につけていた某スイスブランドの腕時計との比較になりますが、軽いです。軽いので寝ているときに付けていても全くストレスになりません。生まれて初めて腕時計して寝ました。

どうやって取っているのかは分かりませんが、入眠時間や睡眠の浅さ・深さもちゃんと取れてます。
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これまで使っていたスマホの睡眠計測&アラームアプリ「Sleep Cycle」での同じ日のデータはこちらですが、精度はほぼ同じようです。
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このアプリもめちゃめちゃいいんですが、ケータイを充電した状態でベッドに伏せておく必要があるので、電源が必ずしもベッドの近くにあるとは限らない出張先や遠征先で使えないのが難点でした。

Activiteのアラームはバイブなので、家族と一緒に寝ている場合や遠征で知らない人と相部屋の場合など、音が出ないので迷惑になりません。直に体についた状態だと、弱めのバイブでも意外なほど起きられました。

充電がいらない

これはでかいです。Activity Trackerとしてはずっとつけていることは大事。コアなロガーになると、データが計測できていない時に活動したくない!という、本末転倒な事態が発生しますからね(笑) 

頻繁な充電が必要ということになれば、その間は時計を外さざるを得ません。これは避けたい。昨年末のHK168という100マイルトレランレースの途中で、GARMINのGPSウォッチとモバイルバッテリーを手に持って充電しながら走ったという、苦い思い出に裏付けられています。40時間近く走り続けるレースで使う時計と同じように考えるのもどうかと思いますが。
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付属の専用ツールを使って、自分で裏蓋を開けてボタン電池を交換できます。元々入っていた電池で動作しなかったので、さっそく付属していた予備バッテリーと交換。固いけど、何とかなります。交換したら、カチッと音がするまでしっかり閉めるだけ。8ヶ月は保つそうですが、時計屋に持って行かず、自分で作業できるところがところがいいですね。

こうして改めて書いてみると、Apple Watchがこれから提供してくれるであろう新しいUser Experienceやライフスタイルよりも、単純にActiviteのモノとしての完成度の高さと、すんなりと今の生活に浸透してくれる自然さの方に惹かれたってことなんでしょう。毎日、付けたくなること優先ということで。白フェイスと茶色い革バンドのものをちょうど探していたということもありますが。

久しぶりにワクワクするモノに出会って、ちょっと書き足りないので、後編に続くことにします…… 

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