最近トライアスロンネタばかりで、ブログだけを見ていると本業が何なのか疑わしい状態ではありますが、新しいことを始めるときは、実はめちゃくちゃ色んなことを考えています。
考えることが仕事の企画職なので、これはこれで大いに本業の役に立っているんです・・・
新しいことを始めるときに、とにかく色々考えるというのは、誰もがそうだと思います。「そんなことないよ」という方、気付いてなくても、それでも普段と比べると、実はかなり考えているものです。それはその新しい世界のことが何も分からないので、質問・疑問が次から次へと湧いてくるからです。
この「質問・疑問」が考えることにとって極めて重要な要素なんですね。今日は、<考えること>と<質問すること>についてちょっとまじめに考えてみたいと思います。
考えるためには、とにかく質問が大事
「良い答えは、良い質問から生まれる。」というのはよく言われることです。あのアインシュタインも、
「重要なことは、質問するのをやめないことだ。」
と言っていますし、さらにはこんなことも。
「もし自分が死にそうな状況になって、助かる方法を考えるのに1時間あるとしたら、最初の55分は、適切な質問を探すのに費やすだろう。」
質問がどれほど重要なことかを端的に表現しています。
思考停止状態のパターン
アインシュタインも問い続けることが大事と言っていますが、これが中々難しいもの。長く同じことを考え続けていると、段々と頭の回転が鈍くなっていって、難問にぶつかって行き詰まり、いずれ考えることを止めてしまいます。いわゆる”思考停止”の状態です。
思考停止の状態にも色々なパターンがあります。
・考えることを諦めてしまうパターン
「アイデアとか考えるの、向いてないんです」とちょっと考えただけですぐ思考停止、もしくは最初から考えないこともあります。
「苦手」「無理」「向いてない」という言葉がよく出てきます。
・途中で手を打ってしまうパターン
「こんなもんでいいだろう」と自分で思考を打ち切ってしまう場合です。
アイデア出しのときは、「思ったよりいいの出たね」などと誰かが言い始めると、そこで終了モードに入りがちです。
・同じ枠組みで考えて、同じ結論に着地するパターン
「やっぱこれだよね」と、同じ結論にたどり着くことで、安心感が生まれます。
そもそも違う解決を求めて考え始めたはずなのに。このパターンでは、「落としどころ」という言葉がよく使われます。
などなど。思い当たること、ありますよね!?
<思考>停止状態は、<質問>停止状態。
こういった状態に陥ってしまうと、「考えよう」「考えよう」と思っても、頭が働かなかったり、頭は動いてるんだけど同じところをグルグル回ってしまうだけということが多いです。
こういう時、実は停止しているのは思考ではなく質問であることが多いです。その視点から上のパターンをもう一度見てみると、
・考えることを諦めてしまうパターン
→そもそも質問をしていないパターン
・途中で手を打ってしまうパターン
→質問の数が足りないパターン
・同じ枠組みで考えて、同じ結論に着地するパターン
→質問の種類が少ないパターン
と言い換えることができます。考えるための質問ができるようになると、もっと考えられるようになりそうですね。
ということで、主催している勉強会では、「考えるための手がかりになるような質問」をできるだけ多く持ち帰っていただいて、使えるようにしているというわけです。
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