考えることは簡単だけど、考え続けることは難しい。

考えることは簡単だけど、考え続けることは難しい。
そう思うことがよくあります。仕事でもプライベートでも、重い課題と向き合わなければいけないとき、さらにどこかのタイミングで決断しなければいけない時などは特にそうです。
<考え続ける>ことは難しい
<考える>と<考え続ける>の間には、当たり前ですが、継続するかどうかのちがいがあります。
継続して考える場合には、それだけの集中力が必要ですし、断続的に考える場合でも、何度もその状態まで自分をもっていけるように自己管理する必要があります。また、どちらの場合でも、それだけの時間や環境を確保するマネジメント能力も求められます。
しかし、本当の難しさは、どこまで考え続けるかを、自分で決めなければいけないところにあるのではと思っています。
止めるための基準

多くの問題や課題は、考え続けても明確な答えがあるかどうかも分かりませんし、終わりというものがはっきりしません。(明確な答えが出るような問題は、多少時間や工数がかかったとしても、答えが存在するというだけで易しい問題と言えるのではないでしょうか)
だから、いつ止めるかは自分で判断する必要があります。
その時に、一番ありがちなのが、「もう十分考えただろう」と、自己満足を感じて止めてしまうことです。あるいは、「もうこれ以上は考えられない」と、自分で限界の線を引いてしまうことです。
自分とは切り離して到達すべき基準を設定する
自己満足や(自分の思う)自分の限界を基準にしてしまうと、価値あるアウトプットのだいぶ手前でストップがかかってしまいます。「もう無理だ」と思ったその向こうに、ようやく何かが見つかるということが往々にしてあります。
“産みの苦しみ”とよく言いますが、新しいものを生み出すのは、基本的に苦しいものです。その苦しさを許容せずに限界を迎えてしまうと、新しいものは生まれません。これはアイデアや企画を考えることに限った話ではなく、新規事業であっても、芸術作品であっても、何にでも言えることです。
どこで打ち止めとするかの基準は、<自分の限界>や<自己満足>という自分都合のものではなく、<到達すべき基準>というものを、自分とは切り離した上で設定できるかどうかが重要になってくるのだと思っています。

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