一週間ほど前ですが、『ゼロ秒思考』の著者である赤羽雄二さんのセミナーに参加してきました。
講演の内容もさることながら、赤羽さん自身から発せられる底なしのバイタリティとスピード感に強烈なインパクトがあり、”世界レベル”を肌で感じることができました。
赤羽さんは、14年間マッキンゼーにて日本・韓国企業の経営改革に携われた後、日本発の世界的ベンチャーを生み出すことを目的にブレークスルーパートナーズを創業された方。今回はその中で築き上げられた独自の思考トレーニング法を伝授していただきました。
その「頭のよくなるメモ書き術」を一週間ほど実践してみたら、これは相当パワフルな方法だということが、自分でも確信できたのでご紹介させていただきます。
最初に言っておきますが、これ本当に絶対やった方がいいです。少なくとも仕事仲間には全員やってほしい…
詳しいやり方は著書『ゼロ秒思考』に詳しいですが、とてもシンプルです。用意するものはA4用紙と書きやすいペンだけ。
書き方は、
①A4用紙を横置きにおく。
②左上にタイトルを書いて下線をひく。
③右上に日付を入れる。
④1分間で、タイトルについてアタマに浮かんだままを書いていく。
⑤書くのは、4~6行。1行20~30字。
⑥1分たったら、止める。
下の例では清書されてますが、これを手書きでやるんですね。
1分でこれだけ書くので、もちろんこんなにきれいには書けません(汗)

(画像はこちらからお借りしました)
これを一日10個のテーマについて書き出すだけ。所要時間は1分×10テーマで、たったの10分です。私は仕事を始める前にまとめて10枚書いてます。
”ルール厳守”の意味するところ
この方法、とてもシンプルなんですが、実によく考えられています。
実際に赤羽さんご本人も、「このルールは何千枚何万枚と書く中で試行錯誤してきたやり方なので、とにかくこの通りに実践すること!」と何度も指摘されていましたし、著書にもそう書いてあります。
その意味は続けてみると本当によく分かります。
まず、書く時間については、1分と厳格に決められています。そして、分量については4行~6行で各20~30文字です。多過ぎると書き切れず、少な過ぎる場合には抽象的になり過ぎていることが多く、これもまた意味がないということで、やはりこの分量がベストとのこと。
こんな風に厳格に決められた<時間制限>と<書くべき分量>のバランスは、つまりは思考の密度を規定しているものであり、もっと分かりやすく言えばスピード感を表現したものです。
このルールは赤羽さんご自身が体感してこられた”世界レベル”のスピード感を、具体的な数字に落とし込んで定義したものと言えるでしょう。だから、このルールを厳守することがすなわち、世界レベルの思考スピードを身につけることなんですね。
目指すべきレベルを先に体感しておく
何か目標とするものがあるのであれば、そのゴールの状態を先に体感しておくことがとても効果的です。現状とのギャップを認識することができますし、そのギャップを埋めるための逆算がしやすくなります。
『上達の法則』という本に、水泳選手のこんな練習方法の例が紹介されています。それは、体にロープを結び付け、目標タイムのスピードで引っ張り、そのスピード感を体に覚えさせるというもの。現状から積み上げて徐々に速くなっていくのではなく、体感することが先なんですね。
1分メモ書きを実践することで、思考についてこれと同じトレーニングを行うことができるということです。
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