前のエントリで紹介させていただいた『ゼロ秒思考』メモ書き法ですが、もう少し詳しくその効用をご紹介したいと思います。
まずは短期的な効用から。
短期的効用①:仕事も倍速になる
一つ目の効用は、すべての思考や判断が、このメモ書きのスピード感に(いい意味で)引きずられるので、仕事も高速化するということです。少なくても、従来の自分の仕事スピードが「遅い!」と感じるようになります。
ルールに従ってメモ書きをしていると、最初は全然書き切れません。
しかし、前のエントリでも書いたように、このルールは一流の世界で流れているスピード感を基準に規定されたものです(たぶん)。全ての物事がこのスピードで動いているものと思って、我慢して続けていると、書くことはできなくても慣れてはきます。
このスピード感に対する慣れが、メモを書いている時間以外にも適用されるようになってくるのが短期的効用の一つ目です。同じ頭を使っているので、メモ書きの時とそれ以外を器用に使い分けることはできません。基準となるスピードが、メモ書きの方に置かれるために、他のあらゆる思考・判断が速くなります。
この効用がなかなか良いので、私は朝一でメモ書きをやっています。仕事の前の準備体操のつもりで書くのに、いきなりトップギアに入ります(笑)
ちなみに、思いついたらその場でどんどん書くことが推奨されていますが、まずは習慣化ということで、しばらくはこのまま朝の時間に10枚まとめて書こうと思っています。
短期的効用②:自分がその問題をどれくらい考えているかが分かる
このメモ書きは、書いている1分間で考えるというよりは、日頃の潜在的な思考や感情を、その1分で一気に”吐き出す”という感覚です。
ですので、何も考えていないテーマについては全く書けませんし、逆にスラスラと書けるものもあります。
また取り上げるテーマについても、一回書いてスッキリするものもあれば、いくら書いてもモヤモヤして、似たようなテーマで何度も書いてしまうものもあります。
1分メモ書きのスピード感の中で、こういう自分の問題意識や思考・感情がいやでも浮かび上がってきます。自分がどういう問題に関心があるのか、そのことについてどれほど考えているのかを測るバロメータになるというわけです。
短期的効用③:悩む時間が、考える時間に変わる
1分1枚のスピードで、完璧なものを書こうという気持ちにはなりません。適当でもいいと開き直ることができれば、「とにかく1分書いてみよう」と軽いノリで書くことができるようになります。
そうすると、これまでただ悩んだり迷っていた生産性の低い時間が、すべてメモ書きの時間に変わります。「とりあえず吐き出してみてから考えてみようか」という感覚です。
赤羽さんご本人も「逡巡・躊躇はムダ」とおっしゃってましたが、本当にその通り。
実際に100枚ほど書いてみて、熟考してもおそらく書く内容は変わらないだろうなと実感できます。変わるのは字のきれいさぐらいのものでしょう。
メモ書きを始めると、悩んでいる時間がもったいなく感じて、まず書いてスッキリしてから考えよう、と思えるようになります。実は、ここ数日のエントリの内容も、メモ書きでざっと構成をつくってから書いています。
ちなみにテーマについては、小難しいことや仕事に関係することだけでなく、感情的なものや個人的なこと等、とにかく何でもいいそうです。私も人に見せられないようなこと、書いてますので(笑)
ということで、まずは『ゼロ秒思考』メモ書き法の短期的効用でした。
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