今日、人生初のトライアスロンを終えました。
初めての体験では往々にしてそうであるように、達成感がものすごいです。でもそれ以上に「生きて帰ってきた」という安堵感の方が大きいです。これは初めてフルマラソンや100kmを完走したときの感情とは少し違ったものでした。
今回参加したのは、沖縄・豊崎で開催された美ら島トライアスロン。
オリンピック・ディスタンスと呼ばれる最もスタンダードな距離で、スイム1.5km・バイク40km・ラン10kmの計51.5kmのレースです。
つい先週、海開きされたばかりの暖かい沖縄で、ちょっとリッチな週末を。なんて気分には、全くなりませんでしたよ。だって過酷すぎるでしょ、トライアスロン…
トライアスロンとは
トライアスロンってどんな競技?って今聞かれたら、”効率よく限界に臨める競技”だというのが正直な感想です。変な言い方なんですが、
競技時間が10時間を超えるのが普通のウルトラマラソンやウルトラトレイルと比べると、今日の2時間44分という競技時間は圧倒的に短いです。
にもかかわらず、今日はあっさりそれらと同じくらいの限界を見た気がします。何より、精神的な消耗度がとにかくすごいです。
これまで体験してきたウルトラマラソンやトレイルでも、もちろん限界に臨むことはできます。でもなんか種類が違うんですよね。
たとえばウルトラが、渋滞の高速道路で次のサービスエリアまでどれくらいかかるか目処が立たない中、繰り返し襲ってくる腹痛の波を、何とか耐え忍ぶ闘いだとすると、トライアスロンはこれから100人の前でプレゼンをしなければならない状況で、かなり緊張している上に腹痛の波も襲ってきて、にっちもさっちもいかないというような闘いです。
アイアンマンとは
それで、ようやく今日トライアスリートの端っこの方に入れていただいたわけですが、そこに入ったが故にアイアンマンの偉大さも痛感しました。まだまだほど遠いです。
そしてもう一つ痛感したのは、「アイアンマン=鉄人」と呼ばれるのはその屈強な肉体ゆえだと思っていたんですが、彼らが本当に強いのは、ハートの方なんだということ。
トライアスロンはどの種目でもちょっと気を抜いたら一瞬で簡単にリタイアまで持って行かれます。そうならないように冷静に周到に、鉄の心で次々と襲ってくる物事に対処しなければなりません。体が強いだけでは不十分で、最後まで強い気を持ち続けられるかどうかが、分かれ道であるような気がします。
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しばらく初めてのトライアスロンを通じて、感じたこと・考えたこと・教わったことを書いて行きたいと思います。よろしくお付き合いください!