ちょっと前にようやくチャレンジ富士五湖の完走記を終えたばかりなんですが、今度は2週間後に野辺山100kmウルトラマラソンが控えてるので、そのための最後の刺激入れとして峠走に行ってきました。富士五湖で全然走れなかった反省も込めて・・・
「峠走ってなんやねん?」という方もいらっしゃると思うので、ご紹介も兼ねてレポートしたいと思います。
峠走とは
文字通り峠を走ります!
こちらの本で紹介されている練習方法ですね。
「峠」という字は山偏に「上下」と書く通り、基本的に上りと下りだけを走ります。峠と言ってもトレイルではありません。フラットな道での練習との違いはと言うと・・・
・上り:推進力と心肺機能
・下り:着地筋とフォーム
を一つの練習で鍛えることができ、とても効率的な練習であるとのこと・・・でもとってもつらそうですけど??
以前これを読んで知ってはいたものの、上級者がやる練習なんだろうと見て見ぬフリをしていましたが、昨年秋に白山・白川郷ウルトラマラソンに挑戦するすることになり、そのための練習として、藁にもすがる思いでやってみたのが峠走でした。
白山・白川郷ウルトラは、100kmのうち上りと下りしかないというクレイジーなコース。エントリー後にそのことを知り、「これはやばい」と峠走に飛びついたわけです。
結局、本番までに3回の峠走を行い、その甲斐もあって何とか初めてのウルトラマラソンを完走することができました。峠走やってなかったら絶対完走してなかったと言い切れます。
足柄峠とは
神奈川県と静岡県の県境にある足柄峠は、上記本でも紹介されている通り、峠走には最適です。東京からは2時間弱かかりますが、ギリギリ半日で行って帰ってこられる範囲というところ。
足柄峠で峠走を行う場合、拠点になるのはJR御殿場線の山北駅になります。そこから足柄峠の頂上にある足柄万葉公園というところまでひたすら上り、その後ひたすら下って戻ってくるという片道12-3km、往復25kmほどのコースになります。
・標高差651m(山北駅 108m→足柄峠 759m)
・距離12-3km
・平均傾斜5%ぐらい(最後は14%)
ということで、上りはもちろん平地より時間がかかりますが、下りで多少は相殺されるので、sub4ぐらいの走力の方であれば、2時間半から3時間ほどで行って帰ってこれるかと思います。
ちなみに、野辺山ウルトラマラソンの70km地点の難所である馬越峠は、高低図を見てのざっくり計算だと、
・標高差640mぐらい(65km地点 980mぐらい→馬越峠 1620m)
・距離14kmぐらい
・平均傾斜4.5%ぐらい(71km地点から傾斜きつくなって6%ぐらい)
ぐらいなので、足柄峠とほぼ同じ感じでしょう。
足柄峠走、こんな感じです。
百聞は一見にしかず、ということで写真でレポート。雰囲気だけでも感じていただければ、ちょっとやってみるかなという気持ちになるかもしれないので(笑)
快晴のゴールデンウィーク初日。小田急新松田駅からJR御殿場線松田駅で乗り換えて山北駅に向かいます。3両のJR御殿場線がなんと満員電車に。車両が思いの外短く、ダッシュで移動する行楽客のみなさん。毎回3両だということを忘れて、待つ位置を間違えます(笑)
いつもは一人で来るんですが、今回は同じく野辺山ウルトラに挑戦するランチームの仲間5人で登りました。まだまだ余裕の序盤。励まし合いながら走れるのはいいですね〜
最後の傾斜はまるで壁です。必死に登るメンバー。
登り切りました!最後の3kmぐらいは傾斜が12~14%までいくので、歩かず走り通すだけでかなり大変です。登りを歩く練習にもいいと思います。
ゴールの足柄万葉公園には何もありませんが、晴れるとこんなありがたい景色が拝めます。先々週は、14時間半も富士五湖の周りをウロウロしてたのに一度も姿を現してくれなかった富士山がきれいに見えました!
下りは爽快ですが、これもトレーニング。
登りとは打って変わって楽しそう(笑)
こんな景色の中を走れるなんて幸せですね〜
というわけで、少しは楽しさが伝わったかと…遠足気分で走りに行ってみてはいかがでしょう?この日は25℃くらいでしたが、これ以上暑くなるとつらいので、早朝に行くのがいいと思います。
山北駅から足柄万葉公園まで、いくつか分岐があって分かりにくいところがあるので、次のエントリでもう少し詳しく道順をご紹介したいと思います。