第20回八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン(また超ギリ)完走記①

こちらのエントリでご報告の通り、5月18日、この日曜に仲間たち5人と、野辺山100kmウルトラマラソンを完走しました。

タイムは13時間49分と、制限時間である14時間の11分前。

先月のチャレンジ富士五湖の2分前や、今回同じく2分前に駆け込んできた仲間たちと比べるとまだ余裕(!)があるのかもしれませんが、いやいや14時間中の11分ですから、それはそれはかなりの追い詰められ方でした。

しかも今回は、100km中の4km地点で一番懸念していた左ヒザの故障が再発し、そこからの96km13時間20分を、ずっとリタイアと闘い続ける羽目になったわけです。

何でそうまでして走ってるんだろうね、というのは、ウルトラ走ってて毎回思うこと。

健康のために走ってるわけじゃないし、記録のために走ってるわけでもない。

結局のところ、ウルトラを走ることで「つじつまを合わせる力」みたいなものを鍛えようとしてるだけなんじゃないかと思うんですよね。

つじつまを合わせる力

今回の野辺山は、走力でゴールしたのではなく、「つじつま合わせ力」でゴールしたようなもんだと思ってます。

つまり、<100kmを14時間49分で走り切る走力>ではなく、<走ると決めた距離を走ると決めた制限時間の11分前には何とか走り切る力>で完走したということです。

富士五湖も同じで、108kmを14時間30分で走るという条件でしたが、これがコース変更もなく、仮に予定通りの112kmだったとしたら、タクシーつかまえてでもやっぱり何とかしてギリギリゴールしていただろうと思うのです。

逆に、8km少ない100kmの部であっても、きっちり2分45秒前にしか完走できていないでしょうけど(笑)

営業でも、毎月滑り込みでも、きっちり目標通り、詰める人がいます。

クリエイティブでも、絶対に締切までに、そこそこの品質のものを必ず納品する人がいます。

実はそういう人って、走力だけでマラソンを走っている人より、ウルトラランナーに近いのかもしれません。

そんなことを走りながら考えていたら、前に似たようなエントリを書いていたことを思い出しました。

Image(2) 「manage」という言葉のあいまいな意味にプロ仕事を感じる。 | reboot blog


しかも富士五湖走った直後ですね・・・考えることはやっぱり同じだったってことで。



「つじつま合わせ力」は追い詰められないと鍛えられない

この力はそれなりに追い詰められないと養われないし、ましてや自分で自分を追い込むのは、なかなか難しいです。

だからこそ、そのための訓練として、ウルトラマラソンやウルトラトレイルというのはかなり有効な手段だと思います。なにしろ、関門と制限時間というのは、そのレースの中にいる限り、シンプルで絶対的な世界のルールですから。こんなに分かりやすいことはないです。

走力だけでなく、「つじつま合わせ力」でも勝負できるのは、ウルトラディスタンスならではです。

走力がないからウルトラにはまだ出られないっていうのは、実はちょっと違うんじゃないかと思います。走力はもちろん必要。でも長くなればなるほど、走力だけではどうにもならなくなるのがウルトラの面白いところじゃないですか。

ぼくより速いタイムでフルマラソンを走るのに、リタイアしている人はたくさんいます(たぶん)。

ぼくより遅いタイムでしかフルマラソンを走れないのに、ぼくより早く100kmをゴールしている人もたくさんいます(たぶん)。

ウルトラのそういうところが、ぼくは好きなんだろうな。なんてことを考えながら、ヒザがダメになってからの13時間20分を走っていました。

このダラダラした随筆文も、一応、回想録の一部です(笑) 次のエントリからレース展開もちゃんと振り返ります。

***

昨日は、会社の階段も登れないほどの激痛を左ヒザに抱え、「もっと近い会議室ないのか!?」と心の中で色んな人に八つ当たりしながら、一日を過ごしました・・・

ロキソニンは、くせになりそうなので自粛(笑) 荒れた胃もたまご雑炊で癒しました!

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