先週末に参加した第24回チャレンジ富士五湖112kmの完走記その2です。
これまでのエントリは、こちら。
第24回チャレンジ富士五湖112km(超ギリ)完走記① | reboot blog
起床~スタート
当日の朝は2時半に起きて、すぐに朝食です。4:30が112kmの部のスタートなので、早朝(というか深夜)起床です。前の晩は、夜9時には寝ましたが、それでも眠い・・・
フルマラソンの場合は、レース中エネルギーが切れないようにと、当日の朝にたらふく餅を食べたりするんですが、ウルトラマラソンは長丁場のため、朝食でいくら食べたところでどっちみちそれだけではゴールまでもちません。なので、エイドとドロップバッグに期待しつつ、いつも通りおいしく宿の朝食をいただきました。
今回一緒に来ている同じ部屋の仲間二人は72kmの部に出場で出発時間が遅いため、起こさないように暗闇の中で準備を整え、ストレッチをしてからシャトルバスで出発。前日の夜に荷造りしておいたスタート会場で預ける荷物・一つ目の着替えポイントに置くドロップバッグ・二つ目のドロップバッグを持っていざ出陣。
会場につくと、暗闇から次々と集まってくるランナーたちのシルエットが・・・
前の晩、宿のご主人から天気は回復に向かうと聞いていたものの、当日の朝は霧雨で100m先も見えないぐらい。それにしても寒い。それなりのスピードで走る人にとってはいい気温かもしれませんが、寒いとヒザが痛むことが多いのでかなり不安…
結局、前日に現地入りした時から雨が降り止むことはなく、気温もまったく上がらず。受付会場ではいくつか用意されていたストーブの周りにずっと人が集まっていたし、説明会を待つ体育館の床は冷たかったっす(泣) あまりに寒いので、予備で持って来ていた二枚目のランニングジャケットも重ね着して走ることに。
暑くなったら第一関門で脱ぎ捨てられるし、と思っていたものの結局最後まで着て走ることになるとは。持って来といて本当によかった。多少荷物が増えようとも、不安要素は一つでも消しておくのが大切ですね。
ドロップバッグを預け、トイレに並んでいると気付いたらスタート2分前!余裕で並んでいる人たちは100kmの部なのね。というわけで、暗闇の中、小走りで競技場のスタートラインへ向かう。100km走るんだから、数百メートル増えたところで変わらないか〜と思っていたら、カウントダウンが始まり、スタート前から本気ダッシュ。ギリギリで最後尾につくことができ、長い長い108km*の旅が始まりました。どんな一日が待ってるのか、想像も尽きません!
*残雪の影響により、本栖湖一周の本来のコースから途中で折り返して戻る108kmのコースに変更されました。
スタート@0km〜山中湖入り口@13.2km
半年ぶりのウルトラマラソンですが、
「行ってらっしゃい〜!」
で送り出してもらうのがうれしいですね。そして、
「おかえりなさい!」
と迎えてもらう、”ロングジャーニー感”がウルトラの醍醐味だなあと思います。
今回は、疲労が全然抜けていない上、苦手な寒さの中でのレース。しかも、初めての100km超えということで、制限時間内にゴールできればよし!という目標設定。とにかく長丁場だし急いだら早く終わるという距離でもないので、慌てずただ淡々と走ることを決めて進みます。
競技場を出ると、辺りはまだ真っ暗で、暗闇の中を進みます。気を抜くと側溝に落ちそうになる(笑) しばらく森の中の道を進むと、ゆるい下りが延々と続きます。ウォーミングアップにはちょうどいいけど、下った分がすべてゴール前の急登になるんだと思うとちょっと萎える・・・でも、先のこと過ぎて想像が及ばない。陽が登って(雨だけど)また沈む頃には帰ってこれるといいなあ。
前もほとんど見えない暗闇に下り坂。帰りの登りも暗闇でした(笑)
ここから富士五湖すべてを回る112kmの部は、第一の湖山中湖へ向かいます。ようやく明るくなってきた頃、国道138号線(旧鎌倉往還)の掲示板で現在の気温が0℃という表示を見て萎える。どおりで寒いわけだ。寒すぎてトイレも進み、序盤は公衆トイレを見つける度に立ち寄ってました。この頃はまだ時間的にも余裕があったなあ。
ここを走っている頃、30分後にスタートしている100kmの部第1ウェーブのランナーたちに次々と抜かれていきます。トップランナーは速いし軽装。速い人は9時間切って戻ってくるんだろうな、などとのんびり考えていたら、あっという間にさらにその15分部に出発した100kmの部第2ウェーブのランナーたちにも抜かれて行く・・・しかし、ここは我慢です。あくまで目標は時間内の完走ですから。
しばらく走ると少し視界が開け、ようやく山中湖とご対面です。ちょうどその入り口に第3エイド@13.2kmがありますが、それを目前にして信号待ち。
信号待ちがあるんですよね、ウルトラは。長距離・長時間に及ぶウルトラで完全に交通規制するのは実質的に不可能です。だから、チャレンジ富士五湖でも道路の真ん中を走ってはいけないし、信号があれば止まって待たなければいけません。
そういう意味では、去年秋に走った白山・白川郷ウルトラは、コースの大半を占める白山スーパー林道を完全に閉鎖してランナーが走れるので、格別の体験でした。普段は車しか通れないここの景色をゆっくり眺めたいと思ったら、ウルトラマラソンに参加するしかないんですね(笑) 普段ゆっくり楽しめない景色を楽しめるのがマラソンのいいところでもあります。だから、行ったことのない土地のマラソンに参加するのが好きなんです。
ともあれ、富士五湖で一番大きい山中湖に沿って、ここからの10km以上を進むことになります。
(その3へつづく)