先週末の日曜日に参戦してきた第22回日本山岳耐久レース(ハセツネ)の完走記その8です。
これまでのエントリは、こちら。
第22回日本山岳耐久レース”ハセツネ”完走記①|やっぱりハセツネは”山岳耐久レース”だった。 | reboot blog
第22回日本山岳耐久レース”ハセツネ”完走記②|台風から逃げ切れ!ハセツネスタートです。 | reboot blog
第22回日本山岳耐久レース”ハセツネ”完走記③|恒例の大渋滞で超スロースタート。 | reboot blog
第22回日本山岳耐久レース”ハセツネ”完走記④|入山峠、怒濤のアップダウン開始。 | reboot blog
第22回日本山岳耐久レース”ハセツネ”完走記⑤|「拷問のようなアップダウン」をようやくクリアで浅間峠! | reboot blog
第22回日本山岳耐久レース”ハセツネ”完走記⑥|やっとこさ半分。無心で三頭山登頂! | reboot blog
第22回日本山岳耐久レース”ハセツネ”完走記⑦|寒さと眠さの後半戦スタート。第2関門月夜見駐車場まで。 | reboot blog
第二関門:月夜見第2駐車場@42.09km〜第3関門:御岳山@58.00km
月夜見を出てからは、なかなか急な下りトレイルへ。
休憩効果なのか結構走れ、一気に駆け降りながら何人かパス。しかし、ハンドライト一本だと、走る振動で揺れて路面状況を把握しきれないので、やっぱりもう一本必要か……ヘッドライトは頭痛くなるし、ウェストライトを検討しよう。
30分ほど補給を消化しながら気持ちよく走っていると、突如目の前に現れる急登……なんだっけ、これ??
おかしい。後半戦は「特徴のない下り基調」だったはず。近くのランナーに聞いてみると、御前山の直登ですよ~とのこと。さらに、まだこの先にも登りありまよと、とも。
改めて高低図を取り出し確認。がーん、たしかに登ってる。しかもその先、大岳山という山登りも待っている。
ハセツネは、奥多摩の山々をぐるっと一周回るコース。いくつもの山と峠を超えていく。そもそも全部覚えてられないのに、後半戦は山の名前が似すぎていてなおさら覚えられない。スタッフの「もうすぐ○○ですよ~」の声援が、何を意味しているのか分からない。
御前山を超えたら大岳山。
大岳山を超えたら御岳山。
御前山、大岳山、御岳山。
御岳山まで行けば、第三関門がある。
これだけ地図を見ていたのに、通過するまで「三岳山」だと思っていたが、おそらく「三頭山」に引きずられてのことでしょう。とにかく、50kmも山の中のアップダウンを走ってきた深夜に、こんなにたくさん山の名前を覚えるなんて、罰ゲーム以外の何物でもない。
コースを覚えるのはレース中の心の安寧にとって重要な要素だが、山と峠が多すぎるハセツネにおいては極めて難度が高い。強度が高いのはコースだけではないのだ。いや、覚えられないほど山と峠が多すぎるから強度が高いのか。
まあ、ここまで来たらそんなことはどうでもいい。信越五岳の瑪瑙山登りを思い出しながら、全身を肺にして、御前山登頂。ここまで12時間10分。
想定外の厳しい登りで脚が売り切れ。コーラをちびちび補給しながら、踏ん張りの効かない脚で下り切ったところで大ダワ到着。すっかり真夜中。まだ20km残ってるのが笑えてくる。
一瞬腰を下ろしジェルを補給するも、地面が冷たすぎる。ハセツネは本当にゆっくり休めるところがない。休みすぎると体が固まりそうなので、すぐに出発。
お次は大岳山。
振り返ってみると大岳やマは最後の難所で最難関。最恐岩場。もはやロッククライミング。深夜3時になんでこんなところで岩よじ上らないといけないんだよ、と。
体力も精神力もごっそり削られました、大岳山。でも意外と元気な昼間に行ったら、大したことなかったりするんだよな。ともあれ、山頂へ。
下りは下りで鎖場もある岩場。同じ山なんだから仕方ないか。深夜3時になんでこんなところで鎖にしがみつきながら降りないといけないんだよ。
下り終えてしばらく林道を走ると、第3関門の御岳山@58km地点を通過です。全然、進みませんわ。
「第22回 日本山岳耐久レース”ハセツネ”完走記⑨」へ続く。