HK168(残り4.5km)リタイア記②|HK168前日。なかなかオープンしないレース受付を待ってる間にMongkok満喫。

2014年11月末、8ヶ月連続ウルトラマラソン/トレイルチャレンジの最終章、「HK168」で香港に行ってきました!

結果は…全168kmのうちの163.5km地点、ゴール手前のCP15で関門時刻に間に合わずDNFとなりました。無念のリタイア記です。

前のエントリはこちら。

香港市街へ

空港での昼寝(朝寝)でだいぶ回復し、ようやく香港市街へ向かいます。

今回、市街へはバスを利用。まずはゼッケンなどRace PackのピックアップのためMongkokへ向かいます。HK$33=500円ぐらい?
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乗ろうと思ったら、羽田で没収されたばっかりのVICTORINOXの広告全面の二階建てバス。ちくしょう!

しかし、相変わらず香港の立体感ってすごいっすね。累積標高7000m近いレースがつくれるぐらいだから、地形自体の起伏もすごいですが、どこでも高密度で高層ビルをガンガン建てていく根性がすごい。
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30分ほどでMongkokへ到着。街中はさらに。これでもか、というほど詰め込んでくるこの密度感は、色んな意味で見習いたい。
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それにしても、スポンサーだからだとは思うけど、街の雑居ビルの6Fにあるアウトドアショップで受け渡しをするって、まだまだ小さい大会なんですね…… 今年でまだ2回目だし。日本からの参加者は少し増えたみたいですが。
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しかし、あれだけ昼寝してから行ったのに、残念ながら開店前。一時間ほど散策してからもう一度行ったら、今度は大会の担当者が来るのはさらに一時間後と言われ、仕方なく近くのスタバへ避難。香港まで来てスタバ。でも、ほかにゆっくりできそうなところがないんですよ、屋台しかない。
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(レースに向けてカフェイン抜き中なので、コーヒーは飲みません。)

香港は街中歩いてるだけでおもしろいですね。小学校の名前が「優才書院」。めちゃめちゃ頭良くなりそうじゃないですか。しかも通りの名前が「花園街」。華もあります。
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最近知り合った友人で、二十代前半なのに囲碁有段者かつ文筆家、異様に頭のいい通称「若様」という人がいるんですが、彼はきっとこういうところの卒業生なんでしょうね。

ニュースの映像を見るとこのあたりでも、民主化デモが行われていたようですが、今日のところは至って平穏。警察官の方々はところどころに張り付いていましたが。

「COOL JAPAN」の代名詞、プリクラもほぼ日本仕様のまま輸出されているようです。
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なんだかんだ言って、重い荷物持ちながら観光してしまったあと、三度目の正直でようやくミッション完了。

こんなところがレースの受付会場だと思います??
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その店内の、臨時机による臨時受付。こういう手作り感のある大会、いいですね。レース内容はいかついくせに。
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すっかりMongkokを楽しんでしまいましたが、Tsimshatsuiへ移動して宿にチェックイン。メインストリートであるNathan Road沿いですが、ハイアットでもシェラトンでもペニンシュラでもなく、

ここ。この怪しい建物を入って、
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この怪しい扉を入って、
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裏方を隠そうという気もさらさらない通路を通って、
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ベッドしかないこの部屋。ゲストハウスなんでこんなもんですね。一泊3500円ぐらい。
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あとはシャワー室兼トイレのみ。一人旅じゃないとこんなところ泊まらないので、学生時代を思い出し、少し懐かしい気持ちに。
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雑多なゲストハウスが寄り集まってるマンションなんでしょうね。
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いい雰囲気です(笑)
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Tsimshatsui駅から徒歩数分なので、立地は抜群!この後、いよいよカーボローディングに繰り出します!

HK168(残り4.5km)リタイア記①|HK Expressでいざ香港へ!

2014年11月末、8ヶ月連続ウルトラマラソン/トレイルチャレンジの最終章、「HK168」で香港に行ってきました!

結果は…全168kmのうちの163.5km地点、ゴール手前のCP15で関門時刻に間に合わずDNFとなりました。無念のリタイア記です。

香港へ出発!

大会前々日の2014年11月27日の深夜便で香港へ向かいます。羽田空港国際線ターミナルは、すっかりクリスマス。141128 1

総距離168km&累積標高6710m、制限時間38時間のこのレース。土曜の朝9時スタート/日曜の夜23時が制限時間なので、レース前後の金曜/月曜で休みをいただいて旅程を組みましたが、案の定仕事がピークのため、かなりヤバい状態です。仕事はもちろんですが、体調管理も全くできておりません。

昨日は謎の頭痛に見舞われ、チームメンバーが順番に襲われているインフルエンザが「よりによってこのタイミングで来たか」と思ってましたが、ただの寝不足だったようで。深夜便だったフライトで寝て、着いてからもさっきまで空港のベンチでバックパッカーと一緒に寝てたら回復しました。というわけで、今、HongKong AirportのWi-Fi圏内におります。香港、到着!
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初HK Express!

香港は実に15年ぶり。大学生の頃来て以来です。たしか前来た時は格安のAir Indiaで悪天候の中を飛び、墜落の恐怖の中、なんとか着陸して拍手が起こったことだけを鮮明に覚えています。

今回は、去年?就航したばかりのLCC、香港エクスプレス(HK Express)を利用。
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ヨーロッパに住んでいた頃LCCはよく使っていたので、特に抵抗なし。サービスに不満もなし。というか特にサービスはなし。4時間ほぼずっと寝てました。

・行き UO623 (01:10羽田発/05:25香港着)
・帰り UO622 (19:10香港初/00:10羽田着)

で往復諸々込みで24630円でした。7月末に取りましたが、1万円台で収まると週末だけでも気軽に行ってみようかなという気になるんですけどね。

ちなみに予約の後、送られてきた旅程表を見ると、羽田発の時刻の横に「HKT」と書いてあるので、日本時間で12:10発なのかと思ってたんですが、どうもそうではなく、普通に現地時間=羽田はJSTでの01:10でした……

持ち込み荷物チェックはゆるめ?

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荷物は↑一個ですが、持ち込み荷物の規定サイズギリギリ(というかちょっとオーバー気味、上に乗ってるのはMacbook Air 11”です)。

Ryan Airとかだったら、搭乗間際で「サイズオーバーだから金払え!」などと言われてしまうんだろうなと思ってたんですが、サイズ測定も重量測定も特になく、チェックイン時にチラリと背負ったまま見せただけでした。お菓子詰め込んでるし、測ってないけど、規定重量の7kgはオーバーしてたかも。

トレイルラン遠征時のセキュリティ注意事項

航空会社の荷物チェックはクリアしたものの、セキュリティで洗いざらい調べ上げられました。そして、没収されました、これ。

そりゃ没収ですわ。すっかり忘れてました。

持ち込みバッグの中の、トレラン用バックパックの中の、ファーストエイドキットの中に入っていたので、階層が深すぎて中々突き止められず、担当の女性が泣きそうになってました。見つかったとき「よかったぁ…… 」と小さな声でつぶやいてました。ごめんなさい。でもファーストエイドとしては必携品なんですよね〜困った。

それから、ゼッケン留めの穴あけ用の一穴パンチも、没収はされませんが必ずセキュリティで引っかかるので、遠征のときに持って行く方は、あらかじめ出しておいた方が無難です。X線越しには形状が折り畳みナイフに見えるようで、100%の確率でセキュリティチェックにかかります……

そういうわけで、結局バッグの中はほぼ全開放、レース用のドロップバッグに入れようとビスコやらベビースターやら小袋のまますき間に押し込んでいたので、かなりの恥ずかしめに遭いました。自業自得ですけど(涙)

遠征時は、本当は日焼け止めとかアイシング用のスプレーも持っていきたいので、これからは預け入れ前提かなと思っております。

***

そんなわけで、この日は早朝についた割に空港でのんきにブログを書いています。

「せっかく来たのに観光もせずもったいない」なんて気持ちは全くなく。明日も明後日も、夜通し香港のほとんどを走ることになるんだから。大半が観光地ではないですが!

それに、以前、午後スタートのHelsinki Marathonで、調子に乗って午前中観光しまくって、レースで脚が全く動かなかったことの反省もあり…… 観光は月曜にします。レース後はレース後で、脚が全く動かないと思いますが。

ところで、天気予報見ると、明日の天気は「激しい風雨の可能性」となってるんですが大丈夫!?

ランでは学べないけど、仕事においてとっても大事なこと。

『”ラン大学”で学んだことシリーズ』というエントリを書いてるぐらい、仕事や人生における指針をランからたくさん学ばせてもらっているんですが(このシリーズ、最近書いてませんが、草稿はたくさんあるので、ちょくちょく書いていこうと思います……)、唯一と言っていいほど、ランと仕事では真逆であると思っていることがあります。

それは、「諦める」ことについての姿勢とでもいいましょうか。

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ランにおいては、特にレースの場合は、関門に引っかかってDNFを余儀なくされることはあっても、自分からレースを止めるということはありません。つまり、基本的には絶対に諦めません(今週末のレースはちょっと不安)。

ところが仕事においては、無理だと思ったら、さっさと諦めてギブアップ宣言することが最良の策だと思っています。仕事は、多くの場合、ランのような個人戦ではなくチームの総力戦です。ランのような単一種目ではなく異種格闘技戦です。自分一人でがんばるというのは、頑張り方のほんの一つでしかありませんし、バスに乗ろうとタクシーを使おうと、あらゆる手を使ってゴールに辿りつきさえすればいいのです。

逆に最低の策は、いつまでも自分一人でできもしない仕事を抱え込み、「これはやばい」と気付いた周りの人たちに、手遅れになってタオルを投入されること。もしかしたら、まだ余力を残したチームメイトが待機しているかもしれないのに、その力を活かす機会を奪うことにもなります。

だからこそ、昨日のエントリでも書いたように、人に頼ったり、助けを求めたり、ごめんなさいしたりして、さっさと白旗を上げ、他の方法で課題が解決するように軌道修正を図っているわけです。

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仕事においては、自己申告で”DNF”する潔さが大切。仕事における”DNF”の数は、決して不名誉なことではありません。これだけは、ランからは学べないことなんですよねえ。

本当に忙しいと、自分にしかできない仕事しかしなくなりますね。

引き続き、やるべきこととやりたいことがすごい勢いで畳み掛けてくる日々を送っています。

とうとう先日は、

「このタイミングで連休などいらん。欲しいのはワークデイだ!」

と社畜まがいの発言がつい口からこぼれ、実際にこの3連休のうち2/3を会社で過ごし、それを聞いた友人から「普通の週末より休み短いじゃん」と言われるまでその事実に気付きませんでした。たしかにね。

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しかし、そんなワーカホリックな生活でもいいことはあって、それはごくごく自然に、本当に自分にしかできない仕事しかしなくなるということです。

これでもそれなりに時間管理とか仕事管理とか、一般にビジネススキルと言われるようなことは習得してきたと思いますし、トライアスロンやらトレイルランやらにかなりの時間を割かれているこの半年は、そのスキルに磨きがかかっていたはず。

それでも全く太刀打ちできない現状では、期待されているアウトプットのコアのコアのコアの部分以外はすべて、人にお願いするか、ギブアップして助けを求めるか、ごめんなさいして返上するかの三択で処理しています。その代わり、コアのコアのコアの部分は、絶対に人には譲らず、自分でやっています。だって、そこは自分にしかできないんですから。

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そういうわけで一時的にこのブログの更新頻度も落とさざると得ない非常事態ではあるんですが、一歩引いて見てみると、本来の仕事のあり方はこうあるべきなのではとも思います。

いつだって自分にしかできない仕事にフォーカスし、自分にしか出せないアウトプットを行うのが、最も貢献できる方法なんですよね。

まあ、これだけ忙しくなっているのは、自分にとって初めての100マイルトレイルランレースが今週末に控えていることもあります。こればっかりは、人にお願いすることも、助けを求めることも、ごめんなさいすることもできないので、もちろん自分で走ります(笑) ギブアップはするかもしれませんけど……

人間らしい生活をしていますか?

最近、「人間らしい生活をしてないな」とよく思います。

ここのところ、24時を過ぎてから会社を出るのがすっかりデフォルトになってますし。まるで機械のように働いています。

そんな一週間を終えると、食って寝るだけの週末を過ごしがちですが、それはそれで人間らしいとは言えません。本能の赴くままでは動物です。三連休も休日出勤なので、実際はそんな生活してませんが。

機械と比べるのか、動物と比べるのか、同じ「人間らしさ」と言っても比較対象によって、ずいぶん異なる意味を持つものです。

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「人間らしさ」といえば、購読している『致知』という雑誌の少し前の号にこんな言葉がありました。

「夢を持て。希望を持て。夢を持たぬ人生は動物的には生きていても、人間的には死んでいる人生。」

ふむふむ、なるほど。ただ漫然と生きているだけでは、生きているとは言えないということでしょうか。

逆に、たとえ機械のような平日と動物のような週末を繰り返すだけであったとしても、夢があり、希望を持っていれば、それは人間らしい生活と言えるのかもしれません。

みなさんは、人間らしい生活をしていますか?

この言葉を思い出し、私はちょっとだけ、休日出勤にやる気が出てきましたよ(笑)

仕事してて思い出すアニソン第1位「お料理行進曲」の話。

子どもの頃に見ていたアニメのテーマ曲は、だいたい深く記憶に刻まれているものですが、とりわけよく覚えているものの一つに「お料理行進曲」があります。『キテレツ大百科』のオープニングテーマ曲です。

1988年から8年間テレビアニメとして放送されていたようなので、今の20~30代であれば、一度くらいは見たことがあるのではないかと思います。

そんな方なら、歌詞を見ていただければ、どんな曲だったかすぐに思い出せるはず。

     いざ進めやキッチン

     めざすはジャガイモ

     ゆでたら皮をむいて

     グニグニとつぶせ

     さあ勇気を出し

     みじん切りだ包丁

     タマネギ目にしみても 涙こらえて

     炒めよう ミンチ 塩・コショウで

     混ぜたなら ポテト 丸く握れ

     小麦粉・卵に

     パン粉まぶして

     揚げればコロッケだよ キャベツはどうした?

見ての通り、メインキャラであるコロ助の好物・コロッケのつくり方を描写した歌ですが、この曲を聞く度にとてもイライラしたことを覚えています。なぜ最初に「今からコロッケをつくります」と言わないのか、と。最後の一行まで、何をやっているのか分からないまま、延々となぞめいた作業手順を聞かされるのは勘弁だったんですね。途中までポテサラかと思ってましたし。

もちろん、2回目からは答えを知っているわけなんですが、「イライラする歌」という印象が強すぎて、聞くたびにイライラが止まりませんでした。可愛げのない子どもであったことは認めます・・・(ちなみに、アニメ自体はとても好き。発明家のご先祖さまの「キテレツ斎」という名前の響きが、なぜかとても好きでした)。

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社会人になってから読んだビジネス書か何かで、「ビジネスマンたるもの“本題Only & 結論Fisrt”という言葉に出会い、あの歌にイライラしていた子どもの頃の自分をようやく正当化できました(あの歌はビジネスマンの歌ではないけれど。しかし、”本題Only”ではあります)。

忙しいビジネスマンにとって、相手の時間は大切なんですね。イライラさせることなく、最短距離・最少時間で伝えるべきことを伝えなければいけません。

それでもしばしば、この歌を思い出してしまうのは、やっぱり「お料理行進曲」のように話をする人がたくさんいるからです。話をするときはそうでなくても、資料を作ったり、文書を作ったりすると、途端に「お料理行進曲」になる人もいます。自分でも結論なしにダラダラとしゃべってしまっていることに気づき、慌てて直すこともよくあるんですが、そんな時にはいつも心の中でこの曲が流れています。反面教師として。

そんなわけで、前のエントリで「まず結論を述べよ」という話が出てきたので書いてみた、心の中の一曲の話でした。

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本題とは関係ないですが、このアニメ、エンディングテーマ曲の「はじめてのチュウ」は名曲ですね。

Hi-Standardがカバーした英語版は、学生時代よく聴きました。なつかしい…… 

“暗算”で出した答えだけでなく、”筆算”で思考の足跡を残そう。

ここ一ヶ月ほど新しいプロジェクトの立ち上げで睡眠時間を削る日々です。追い討ちをかけるように月末には8ヶ月連続ウルトラチャレンジの最終章、香港でのダメもと100マイルレースも待っており、いつ倒れてもおかしくない状態…… 倒れませんけどね。そのために耐久力を鍛えてますので。

「てめーこのタイミングで有給取るとか、なめてんのかよ」という周囲の心の声が、はっきりと聞き取れるほどに感覚が研ぎ澄まされてきました。と同時に、それを堂々と聞き流せるくらいに100マイルに対する覚悟も決まってきました。いい感じです。

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それはともかく、プロジェクトの立ち上げに際し、とても苦労しております。

チームで動いている限り、ゴールイメージを共有していることが極めて重要です。商品でもプロジェクトでも、企画にはそれなりの背景なりストーリーなり論理なりがあるものですが、そこのところが曖昧、または説明が不十分である場合、人によってゴールイメージに乖離が発生します。企画そのものの説明だけではダメで、なぜその企画に至ったのかの説明が大切になります。今、そこのところを必死に詰めている状況なんですね。

企画に限らずビジネスの場においては「まず結論を述べよ」と言われますし、それには諸手を挙げて賛同するわけですが、結論だけで終わってしまっているものも、実はたくさんあります。当人の中ではすでに答えが出ているわけですから、わざわざそこまでの道のりを書き下していくのは無駄な作業に思えてしまうし、面倒なのもよく分かりますが。

しかし、それでは、当人以外には納得しかねることもあるだろうし、言葉だけが一人歩きすることもあるし、都合のいい解釈を生んでしまうこともしばしばです。上述の通り、ゴールイメージがずれてしまう場合、チームのアウトプットの質にも大きな影響を与えることになります。

せめて、「暗算で出した答えだけを書くのではなく、殴り書きでもいいから筆算したものを残しておくぐらいの気持ち」で、結論と共に理由や背景ぐらいは、セットにして伝えたり、残しておくべきですし、自分でもそうするように気をつけています。面倒ではあるものの、検算をやるぐらいのつもりで、思考の足跡を残しておくことを心がけています。

「ナレッジマネジメント」という言葉もありますが、小難しいこと言わずに、各人、各チーム、各意思決定において”筆算”を残しておくだけでも、ずいぶんと暗黙知の共有が進むのではないかと思っています。

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ちょっと前に、「証明問題を解くように説明しよう」というエントリを書いたものの、そもそも説明すらないことも多いじゃないかと思い直し、自戒を込めて書きました。さあ、明日もちゃんと筆算しよう。

これは、たしかにいいアイデアかも。『「パスワード」が変えてくれた僕の人生』。

少し前にこんな記事を目にしました。ちょっといい話です。

「パスワード」が変えてくれた僕の人生 | TABI LABO

離婚してどん底にいた時、オフィスのパソコンを起動すると、パスワード期限切れの表示が現れる。頻繁に変更が必要となるパスワードの設定。面倒だと思いつつも、人生の指針をパスワードとすることを思いつき、そのパスワードを打ち続けるうちに徐々に人生が変わり始めると言う話です。

最初のパスワードは、「Forgive@h3r (彼女を許せ)」だったそう。その後も、「Quit@smoking4ever (タバコをきっぱりやめる)」や「Save4trip@thailand(タイに旅行に行くため貯金する)」をパスワードにし、次々と実現していったということ。

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シンプルですが、「その手があったか!」な方法ですね。そして間違いなく効果的だろうと思います。なんせ、パスワードを打ち込むという日々の退屈な、でも不可避な作業を行う度に、目標がリマインドされ、意識に刷り込まれていくわけですから。アフォーメーションの一種とも言えるかもしれません。

いつも手帳の目標を見返すようにするとか、夜寝る前に自己暗示を行うとか、同じ目的のために行う方法は色々あるかと思いますが、どれもそのための時間を確保することがとても難しい。

PCのパスワードの場合は、自動的にそのための機会を与えてくれるところがとってもいいですね。しかも、単に思い出させるのではなく、思い出すための機会を与え、自分で打ち込むという作業が、ことさら意識への刷り込みにとって効果的であるように思います。一定期間で強制的に変えなければいけないところも、小さなステップで次々と目標をupdateしていけそうで、スモールステップを踏むのにちょうどいいかもですね。

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実はぼくも4桁数字のパスワードでは、同じようなことをしています(パスワードがバレるので詳細は伏せますが)。初代パスワードは本当に実現しましたよ。

残念ながら、今のものはしばらく実現しそうな気配がありませんが、パスワードの入力回数が足りないんでしょうかねえ(笑) 記事を読んで改めてよい方法だと感じたので、仕事のPCでもこの方法を取り入れてみようかと思っています。

ハセツネ試走!ではなく反省走行ってきました!!三頭山までの前半試走で終バスにギリ間に合う通過時間目安<実体験編>

[2015年3月29日追記]
その後、2015年3月28日に再度同じコースを走ってきたので、特に分かりにくそうなところに写真を追加しました。

***

前のエントリの続きです。

三頭山までのハセツネ前半を、終バスで帰ってこれるギリギリのペースが↓。これで実際に行ってみたのでレポートです。
141112 ハセツネ前半試走通過時間目安

武蔵五日市駅スタート@7:00

始発で行っても6:59に武蔵五日市駅着なので、早くてもこの時間の出発になります。天気はあいにくの曇り空で、雨の予報も。単独走だったので、何かあったら即下山のつもりで出発。
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ちなみに、駅の改札を出て右手の方にコインロッカーがあります。小300円と大500円。
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駅ロータリー正面の道を右手方向に登っていき、しばらく行った上町のT字路を左折。このまま広徳寺へ向かいます。
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広徳寺入り口の脇からトレイルへ入りますが、レースではこのトレイルを抜けて変電所に出るまでは渋滞で50分ほど。練習だと渋滞がない分、快適に走れます。

一方で、ちょこちょこ道を間違えては戻りました。レースは案内があるし、前の人についていけばいいしで、全くコースを覚えていないことに唖然。

今熊山でさっそく間違えて山頂まで行ってしまいました…… 写真は左が正解です。
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[2015年3月29日追記]
今熊山から市道山までは分岐がとても多いです。今熊山からはまず刈寄山を目指します。ところどころ、まき道が出てきますが、練習のために険しい登りの本線を選び、まっすぐ行きましょう(笑)
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[2015年3月29日追記]
市道山への案内が出てきたら、刈寄山は登らずに左折して市道山方面へ。
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[2015年3月29日追記]
左折してすぐに入山峠。一度道路に降りて写真奥側の階段から登り直します。
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入山峠から市道山へ向かう途中でも、間違えてトッキリ場の方へ進んでしまっていた様子。見たことない景色に気付き、戻ります…… 道を間違えると、精神的にも体力的にも堪えます。
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[2015年3月29日追記]
前回の反省を活かし、トッキリ場(鳥切場)の方へは行かず直進。「森久保・関場」と書いてある方へ向かうと下山してしまうので注意。
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[2015年3月29日追記]
そのまま進むとこんなところに出て、道なりに左斜め方向に進んでしまいたくなりますが、ここは右側に折り返し。
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[2015年3月29日追記]
……なんて覚えていられないんですが、上の写真の分岐を数m左斜め方向に行くとこんな標識が出てくるので(上の写真にも小さく写ってます)、いつもここで気付いて引き返します。「森久保・関場」ではなく「市道山」方面ですね。正直この辺は正しい道が分かってません。次のハセツネで確認しようと思います。
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[2015年3月29日追記]
ここも市道山方面へ。市道山分岐までは、とにかく「刈寄山」→「市道山」をたどることと、「トッキリ場(鳥切場)」と書いてある方には進まないということだけ覚えておけば、市道山分岐まではたどりつけるはず。
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[2015年3月29日追記]
写真右手の斜面から降りて来て、V字ターンで写真奥方向へ。「鳥切場」ではなく「市道山」の方へ。
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峰見通りに戻り、見晴らしのいい伐採エリアを登っているところから、バラバラと音がするぐらいのけっこうな雨が。覚悟はしてきたものの凹む。雨、早いわ。

しかも孤独。この日は8時間ほど走り続けて、3人としかすれ違いませんでした…… 一人トレラン練習はロンリーすぎますね。

市道山分岐(11.7km)セルフ関門時間=9:30
→9:44に通過!

ですが、序盤はロストしまくったせいで、さっそく15分弱の遅れ。三頭山までたどりつかないかも。ちなみにこの関門時間は、本番での渋滞時間をすでに差し引いて設定しているので、レースばりに走る前提です……
市道山分岐

ちなみに、トレイルの時のGPS Watch、GARMIN910XTの表示は、

・Time (経過時間)
・Total Ascent (獲得標高)
・Distance (距離)
・Time of Day (現在時刻)

にセットしています。

現在時刻を入れているのは、関門時間と闘うことが多いからです…… 疲れた頭で経過時間から計算するのは、間違う可能性が高いので(汗)

GARMIN 910XTは、自分でかんたんに表示アイテムを設定できるのでオススメです。

[2015年3月29日追記]
手強い登りを終えるとベンチのある醍醐丸へ。右へ進みます。
150329 追記9

レースの時は、醍醐丸通過時点でかなり暗かったんですが、今回は紅葉を楽しみながら。
141109 6 醍醐丸

トレイルも落ち葉でフカフカ。
141109 7 醍醐丸

[2015年3月29日追記]
醍醐丸から三国山あたりまでは、晴れると富士山がとてもきれいに見えます。ここまで登った甲斐があります。
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浅間峠(22.66km)セルフ関門時間=12:00
→12:02に通過!

本番では第一関門の浅間峠。予定通過時刻より2分オーバーまで縮めてきました。10分オーバーまでなら次へ進むのが事前に決めたマイルールなので、次のジャッジポイントである西原峠を目指します。すでに脚がかなり重い。ここまでですでに2000m以上登ってるんですね……
浅間峠

ところどころで紅葉がきれい。
141109 9 浅間峠

最低でもここまでは走ろうと思っていた30km地点通過。
141109 10 30km

西原峠(32.19km)セルフ関門時間=14:00
→14:09に通過……

関門時間から10分オーバーで退却と決めていたのに、惜しくも(?)1分切ってしまう…… 補給も尽きたことだし、この西原峠で下山する気満々だったんですが。仕方ないので三頭山まで。
西原峠

使うつもりのなかったお守り代わりのジェルを投入し、最後の山場に備えます。

西原峠から三頭山頂までのちょうど半分ほどにある通称「ゲート」。明るいところで見ると、なおさらゲート感ありますね。
141109 11 ゲート

市道山を通過して止んでいた雨が、三頭山へ登る一番つらいところで再び降り始めます。
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ハセツネ本番では真っ暗で分からなかったけど、明るいと頂上の遠さが見えてしまって、それはそれでつらい……

ちなみにこちら、登り切ったら三頭山山頂かと思いきや、その手前の大沢山というトラップ。
141109 13 大沢山

大沢山を超え、山小屋を通過するといよいよ最後の三頭山直登。疲労も限界に近づき、残り時間も気になるところです。三頭山は、3回階段をクリアすれば頂上!

まずは木段。
141109 14 三頭山1

次も木段。ここが長めでキツいっす。
141109 15 三頭山2

最後は石段。ここまで来たらすぐに頂上です。
141109 16 三頭山3

三頭山、登り切りました!

三頭山山頂(36.32km)セルフ関門時間=15:15
→15:08に通過!

今回は、西原峠からちょうど1時間でした〜キツかった。
鞘口峠

頂上からしばらくは、手を使って降りるほどの岩場なのでスピードダウン。ゆっくり下っても十分時間はあります。

九十九折りを下っていくと、30分ほどで鞘口峠に到着!

鞘口峠(36.32km)セルフ関門時間=15:45
→15:44に通過!

ここで一本前のバスが15:56であることに気づき、一か八かダッシュ!

森林館という建物まではあっという間なんですが、バス停はさらに舗装路をしばらく下ったところ。意外と距離があるので、余裕を持って帰りましょう!

都民の森バス停 到着予定時間=16:00
→15:54に到着!

15:56発のバスに滑り込み…… 三頭山を予定通り通過していれば、ゆっくり下っても16時過ぎにはバス停に着くはずです!
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今回なんとか日帰りで行けるということが分かったので、また練習に行きたいと思います。しばらくは気分が乗らなそうですけど(笑)

ハセツネ試走!ではなく反省走行ってきました!!三頭山までの前半試走で終バスにギリ間に合う通過時間目安。

この週末は、今月末に控えているトレイルレースに向け、たっぷり奥多摩を走ってきました!

コースは、4週間前に終わったばかりの日本山岳耐久レース(ハセツネ)コースの前半そのまま。武蔵五日市駅から三頭山までの約35kmです。ハセツネ本番では夜走ったので、ライトで足元だけを照らしながら走ったところの景色を見ることができました。こんなところを走っていたのか、と。あいにくの天気ではありましたが・・・

写真は、茅丸からの景色。

141109_8_茅丸

試走するなら前半がオススメ

大会が終わったばかりなのに、試走の話をするのも何とも間が悪いんですが、、、

本戦を走ってみて、ハセツネといえばやっぱり三頭山までの前半が勝負と痛感しました。このことは、ぼくも経験者から聞いていたんですが、まったくその通り。レース前には「試走するなら絶対前半」と何度も言われてましたが、結局できないまま本番を迎え、当日はその強度に心身ともにガクブルすることになりましたorz 

後半も、三頭山を超えてほっとした心につけ込むような御前山とか大岳山とか、嫌らしいパートはたしかにあります。が、前半させうまく走れていれば、気合で乗り切れるんじゃないでしょうか。

「三頭山までのタイムを2倍すれば完走タイム」説も当たっていると思いますので、練習で前半を走っておけば、その時点での完走予定タイムも大体分かってしまうということですね。

4週間前のハセツネの完走記はこちらから。

Image(38) 第22回日本山岳耐久レース”ハセツネ”完走記①|やっぱりハセツネは”山岳耐久レース”だった。 | reboot blog

 

都内から日帰りできる強度最高の練習コースですが・・・

しかし、この三頭山までのコース、めちゃめちゃキツイです。約35kmで獲得標高3200m以上と、相当なアップダウン。ハセツネは前半が勝負と言われる所以ですね・・・後半は下り基調なんですが。

だからこそ練習コースとしても最適。都内から日帰りで行ける範囲では、一番きつい練習ができるコースかと。

ただし、ここで練習するにあたっては一つ問題が・・・それは終バスです。

武蔵五日市駅からスタートし、三頭山まで走るのはいいとしても、三頭山から駅まで戻ってくる方法がバスしかありません(車で迎えに来てくれる人がいるとか、練習でも1周走って帰ってこれる走力があるという方は除く)。

三頭山からは鞘口峠まで下り、そこからすぐの「都民の森」バス停まで出るのが最短ですが、その終バスが16:45です。これに乗り遅れたらアウトです。なので、このバスには間に合うように、綿密に計画を立て、間に合わないようであれば、その手前で下山するという判断をしなければいけません。

4週間前に一度走ったとはいえ、今回は単独走だったので、一人でちゃんと帰って来れるように日帰り練習用の関門時間をつくってみました(↓)。

141112_ハセツネ前半試走通過時間目安

大田区の自分の自宅からだと、始発で武蔵五日市駅に6:59に到着するので、朝7時に出発したとすると、終バスに乗るためにはこれぐらいのペースじゃないと間に合いません……

浅間峠(12:00)と西原峠(14:00)では、「関門時間より10分以上遅れる場合は即下山」と決めていたんですが、今回は何とかそれぞれの関門をクリアし、最終的には終バス一本前の15:56の便にギリギリ乗れました。

何かあった時の余裕を見ておいた方がいいかと思いますので、同じように7時頃出発するとしたら、ハセツネを18時間で完走できるぐらいが、三頭山までの前半部分を一日で走り切れるギリギリの走力かと思います。

もう少し時間がかかりそう、またはもうちょっと余裕が欲しいという場合は、6時台には出発した方がいいかと。

なお、行かれる前にバスの時刻表は最新のものをご確認ください!2015年3月までの時刻表はこちらです。

それから、バス代は、2014年11月現在で武蔵五日市駅まで940円です。Suicaも使えます。お忘れなく!

Image(39) 西東京バス – 路線バス – 「都民の森」運行について