本当に忙しいと、自分にしかできない仕事しかしなくなりますね。

引き続き、やるべきこととやりたいことがすごい勢いで畳み掛けてくる日々を送っています。

とうとう先日は、

「このタイミングで連休などいらん。欲しいのはワークデイだ!」

と社畜まがいの発言がつい口からこぼれ、実際にこの3連休のうち2/3を会社で過ごし、それを聞いた友人から「普通の週末より休み短いじゃん」と言われるまでその事実に気付きませんでした。たしかにね。

***

しかし、そんなワーカホリックな生活でもいいことはあって、それはごくごく自然に、本当に自分にしかできない仕事しかしなくなるということです。

これでもそれなりに時間管理とか仕事管理とか、一般にビジネススキルと言われるようなことは習得してきたと思いますし、トライアスロンやらトレイルランやらにかなりの時間を割かれているこの半年は、そのスキルに磨きがかかっていたはず。

それでも全く太刀打ちできない現状では、期待されているアウトプットのコアのコアのコアの部分以外はすべて、人にお願いするか、ギブアップして助けを求めるか、ごめんなさいして返上するかの三択で処理しています。その代わり、コアのコアのコアの部分は、絶対に人には譲らず、自分でやっています。だって、そこは自分にしかできないんですから。

***

そういうわけで一時的にこのブログの更新頻度も落とさざると得ない非常事態ではあるんですが、一歩引いて見てみると、本来の仕事のあり方はこうあるべきなのではとも思います。

いつだって自分にしかできない仕事にフォーカスし、自分にしか出せないアウトプットを行うのが、最も貢献できる方法なんですよね。

まあ、これだけ忙しくなっているのは、自分にとって初めての100マイルトレイルランレースが今週末に控えていることもあります。こればっかりは、人にお願いすることも、助けを求めることも、ごめんなさいすることもできないので、もちろん自分で走ります(笑) ギブアップはするかもしれませんけど……

人間らしい生活をしていますか?

最近、「人間らしい生活をしてないな」とよく思います。

ここのところ、24時を過ぎてから会社を出るのがすっかりデフォルトになってますし。まるで機械のように働いています。

そんな一週間を終えると、食って寝るだけの週末を過ごしがちですが、それはそれで人間らしいとは言えません。本能の赴くままでは動物です。三連休も休日出勤なので、実際はそんな生活してませんが。

機械と比べるのか、動物と比べるのか、同じ「人間らしさ」と言っても比較対象によって、ずいぶん異なる意味を持つものです。

***

「人間らしさ」といえば、購読している『致知』という雑誌の少し前の号にこんな言葉がありました。

「夢を持て。希望を持て。夢を持たぬ人生は動物的には生きていても、人間的には死んでいる人生。」

ふむふむ、なるほど。ただ漫然と生きているだけでは、生きているとは言えないということでしょうか。

逆に、たとえ機械のような平日と動物のような週末を繰り返すだけであったとしても、夢があり、希望を持っていれば、それは人間らしい生活と言えるのかもしれません。

みなさんは、人間らしい生活をしていますか?

この言葉を思い出し、私はちょっとだけ、休日出勤にやる気が出てきましたよ(笑)

仕事してて思い出すアニソン第1位「お料理行進曲」の話。

子どもの頃に見ていたアニメのテーマ曲は、だいたい深く記憶に刻まれているものですが、とりわけよく覚えているものの一つに「お料理行進曲」があります。『キテレツ大百科』のオープニングテーマ曲です。

1988年から8年間テレビアニメとして放送されていたようなので、今の20~30代であれば、一度くらいは見たことがあるのではないかと思います。

そんな方なら、歌詞を見ていただければ、どんな曲だったかすぐに思い出せるはず。

     いざ進めやキッチン

     めざすはジャガイモ

     ゆでたら皮をむいて

     グニグニとつぶせ

     さあ勇気を出し

     みじん切りだ包丁

     タマネギ目にしみても 涙こらえて

     炒めよう ミンチ 塩・コショウで

     混ぜたなら ポテト 丸く握れ

     小麦粉・卵に

     パン粉まぶして

     揚げればコロッケだよ キャベツはどうした?

見ての通り、メインキャラであるコロ助の好物・コロッケのつくり方を描写した歌ですが、この曲を聞く度にとてもイライラしたことを覚えています。なぜ最初に「今からコロッケをつくります」と言わないのか、と。最後の一行まで、何をやっているのか分からないまま、延々となぞめいた作業手順を聞かされるのは勘弁だったんですね。途中までポテサラかと思ってましたし。

もちろん、2回目からは答えを知っているわけなんですが、「イライラする歌」という印象が強すぎて、聞くたびにイライラが止まりませんでした。可愛げのない子どもであったことは認めます・・・(ちなみに、アニメ自体はとても好き。発明家のご先祖さまの「キテレツ斎」という名前の響きが、なぜかとても好きでした)。

***

社会人になってから読んだビジネス書か何かで、「ビジネスマンたるもの“本題Only & 結論Fisrt”という言葉に出会い、あの歌にイライラしていた子どもの頃の自分をようやく正当化できました(あの歌はビジネスマンの歌ではないけれど。しかし、”本題Only”ではあります)。

忙しいビジネスマンにとって、相手の時間は大切なんですね。イライラさせることなく、最短距離・最少時間で伝えるべきことを伝えなければいけません。

それでもしばしば、この歌を思い出してしまうのは、やっぱり「お料理行進曲」のように話をする人がたくさんいるからです。話をするときはそうでなくても、資料を作ったり、文書を作ったりすると、途端に「お料理行進曲」になる人もいます。自分でも結論なしにダラダラとしゃべってしまっていることに気づき、慌てて直すこともよくあるんですが、そんな時にはいつも心の中でこの曲が流れています。反面教師として。

そんなわけで、前のエントリで「まず結論を述べよ」という話が出てきたので書いてみた、心の中の一曲の話でした。

***

本題とは関係ないですが、このアニメ、エンディングテーマ曲の「はじめてのチュウ」は名曲ですね。

Hi-Standardがカバーした英語版は、学生時代よく聴きました。なつかしい…… 

“暗算”で出した答えだけでなく、”筆算”で思考の足跡を残そう。

ここ一ヶ月ほど新しいプロジェクトの立ち上げで睡眠時間を削る日々です。追い討ちをかけるように月末には8ヶ月連続ウルトラチャレンジの最終章、香港でのダメもと100マイルレースも待っており、いつ倒れてもおかしくない状態…… 倒れませんけどね。そのために耐久力を鍛えてますので。

「てめーこのタイミングで有給取るとか、なめてんのかよ」という周囲の心の声が、はっきりと聞き取れるほどに感覚が研ぎ澄まされてきました。と同時に、それを堂々と聞き流せるくらいに100マイルに対する覚悟も決まってきました。いい感じです。

***

それはともかく、プロジェクトの立ち上げに際し、とても苦労しております。

チームで動いている限り、ゴールイメージを共有していることが極めて重要です。商品でもプロジェクトでも、企画にはそれなりの背景なりストーリーなり論理なりがあるものですが、そこのところが曖昧、または説明が不十分である場合、人によってゴールイメージに乖離が発生します。企画そのものの説明だけではダメで、なぜその企画に至ったのかの説明が大切になります。今、そこのところを必死に詰めている状況なんですね。

企画に限らずビジネスの場においては「まず結論を述べよ」と言われますし、それには諸手を挙げて賛同するわけですが、結論だけで終わってしまっているものも、実はたくさんあります。当人の中ではすでに答えが出ているわけですから、わざわざそこまでの道のりを書き下していくのは無駄な作業に思えてしまうし、面倒なのもよく分かりますが。

しかし、それでは、当人以外には納得しかねることもあるだろうし、言葉だけが一人歩きすることもあるし、都合のいい解釈を生んでしまうこともしばしばです。上述の通り、ゴールイメージがずれてしまう場合、チームのアウトプットの質にも大きな影響を与えることになります。

せめて、「暗算で出した答えだけを書くのではなく、殴り書きでもいいから筆算したものを残しておくぐらいの気持ち」で、結論と共に理由や背景ぐらいは、セットにして伝えたり、残しておくべきですし、自分でもそうするように気をつけています。面倒ではあるものの、検算をやるぐらいのつもりで、思考の足跡を残しておくことを心がけています。

「ナレッジマネジメント」という言葉もありますが、小難しいこと言わずに、各人、各チーム、各意思決定において”筆算”を残しておくだけでも、ずいぶんと暗黙知の共有が進むのではないかと思っています。

***

ちょっと前に、「証明問題を解くように説明しよう」というエントリを書いたものの、そもそも説明すらないことも多いじゃないかと思い直し、自戒を込めて書きました。さあ、明日もちゃんと筆算しよう。

これは、たしかにいいアイデアかも。『「パスワード」が変えてくれた僕の人生』。

少し前にこんな記事を目にしました。ちょっといい話です。

「パスワード」が変えてくれた僕の人生 | TABI LABO

離婚してどん底にいた時、オフィスのパソコンを起動すると、パスワード期限切れの表示が現れる。頻繁に変更が必要となるパスワードの設定。面倒だと思いつつも、人生の指針をパスワードとすることを思いつき、そのパスワードを打ち続けるうちに徐々に人生が変わり始めると言う話です。

最初のパスワードは、「Forgive@h3r (彼女を許せ)」だったそう。その後も、「Quit@smoking4ever (タバコをきっぱりやめる)」や「Save4trip@thailand(タイに旅行に行くため貯金する)」をパスワードにし、次々と実現していったということ。

***

シンプルですが、「その手があったか!」な方法ですね。そして間違いなく効果的だろうと思います。なんせ、パスワードを打ち込むという日々の退屈な、でも不可避な作業を行う度に、目標がリマインドされ、意識に刷り込まれていくわけですから。アフォーメーションの一種とも言えるかもしれません。

いつも手帳の目標を見返すようにするとか、夜寝る前に自己暗示を行うとか、同じ目的のために行う方法は色々あるかと思いますが、どれもそのための時間を確保することがとても難しい。

PCのパスワードの場合は、自動的にそのための機会を与えてくれるところがとってもいいですね。しかも、単に思い出させるのではなく、思い出すための機会を与え、自分で打ち込むという作業が、ことさら意識への刷り込みにとって効果的であるように思います。一定期間で強制的に変えなければいけないところも、小さなステップで次々と目標をupdateしていけそうで、スモールステップを踏むのにちょうどいいかもですね。

***

実はぼくも4桁数字のパスワードでは、同じようなことをしています(パスワードがバレるので詳細は伏せますが)。初代パスワードは本当に実現しましたよ。

残念ながら、今のものはしばらく実現しそうな気配がありませんが、パスワードの入力回数が足りないんでしょうかねえ(笑) 記事を読んで改めてよい方法だと感じたので、仕事のPCでもこの方法を取り入れてみようかと思っています。

ハセツネ試走!ではなく反省走行ってきました!!三頭山までの前半試走で終バスにギリ間に合う通過時間目安<実体験編>

[2015年3月29日追記]
その後、2015年3月28日に再度同じコースを走ってきたので、特に分かりにくそうなところに写真を追加しました。

***

前のエントリの続きです。

三頭山までのハセツネ前半を、終バスで帰ってこれるギリギリのペースが↓。これで実際に行ってみたのでレポートです。
141112 ハセツネ前半試走通過時間目安

武蔵五日市駅スタート@7:00

始発で行っても6:59に武蔵五日市駅着なので、早くてもこの時間の出発になります。天気はあいにくの曇り空で、雨の予報も。単独走だったので、何かあったら即下山のつもりで出発。
141109 1

ちなみに、駅の改札を出て右手の方にコインロッカーがあります。小300円と大500円。
141109 2

駅ロータリー正面の道を右手方向に登っていき、しばらく行った上町のT字路を左折。このまま広徳寺へ向かいます。
141109 3

広徳寺入り口の脇からトレイルへ入りますが、レースではこのトレイルを抜けて変電所に出るまでは渋滞で50分ほど。練習だと渋滞がない分、快適に走れます。

一方で、ちょこちょこ道を間違えては戻りました。レースは案内があるし、前の人についていけばいいしで、全くコースを覚えていないことに唖然。

今熊山でさっそく間違えて山頂まで行ってしまいました…… 写真は左が正解です。
141109 4

[2015年3月29日追記]
今熊山から市道山までは分岐がとても多いです。今熊山からはまず刈寄山を目指します。ところどころ、まき道が出てきますが、練習のために険しい登りの本線を選び、まっすぐ行きましょう(笑)
150329 追記1

[2015年3月29日追記]
市道山への案内が出てきたら、刈寄山は登らずに左折して市道山方面へ。
150329 追記2

[2015年3月29日追記]
左折してすぐに入山峠。一度道路に降りて写真奥側の階段から登り直します。
150329 追記3

入山峠から市道山へ向かう途中でも、間違えてトッキリ場の方へ進んでしまっていた様子。見たことない景色に気付き、戻ります…… 道を間違えると、精神的にも体力的にも堪えます。
141109 5

[2015年3月29日追記]
前回の反省を活かし、トッキリ場(鳥切場)の方へは行かず直進。「森久保・関場」と書いてある方へ向かうと下山してしまうので注意。
150329 追記4

[2015年3月29日追記]
そのまま進むとこんなところに出て、道なりに左斜め方向に進んでしまいたくなりますが、ここは右側に折り返し。
150329 追記6

[2015年3月29日追記]
……なんて覚えていられないんですが、上の写真の分岐を数m左斜め方向に行くとこんな標識が出てくるので(上の写真にも小さく写ってます)、いつもここで気付いて引き返します。「森久保・関場」ではなく「市道山」方面ですね。正直この辺は正しい道が分かってません。次のハセツネで確認しようと思います。
150329 追記5

[2015年3月29日追記]
ここも市道山方面へ。市道山分岐までは、とにかく「刈寄山」→「市道山」をたどることと、「トッキリ場(鳥切場)」と書いてある方には進まないということだけ覚えておけば、市道山分岐まではたどりつけるはず。
150329 追記7

[2015年3月29日追記]
写真右手の斜面から降りて来て、V字ターンで写真奥方向へ。「鳥切場」ではなく「市道山」の方へ。
150329 追記8

峰見通りに戻り、見晴らしのいい伐採エリアを登っているところから、バラバラと音がするぐらいのけっこうな雨が。覚悟はしてきたものの凹む。雨、早いわ。

しかも孤独。この日は8時間ほど走り続けて、3人としかすれ違いませんでした…… 一人トレラン練習はロンリーすぎますね。

市道山分岐(11.7km)セルフ関門時間=9:30
→9:44に通過!

ですが、序盤はロストしまくったせいで、さっそく15分弱の遅れ。三頭山までたどりつかないかも。ちなみにこの関門時間は、本番での渋滞時間をすでに差し引いて設定しているので、レースばりに走る前提です……
市道山分岐

ちなみに、トレイルの時のGPS Watch、GARMIN910XTの表示は、

・Time (経過時間)
・Total Ascent (獲得標高)
・Distance (距離)
・Time of Day (現在時刻)

にセットしています。

現在時刻を入れているのは、関門時間と闘うことが多いからです…… 疲れた頭で経過時間から計算するのは、間違う可能性が高いので(汗)

GARMIN 910XTは、自分でかんたんに表示アイテムを設定できるのでオススメです。

[2015年3月29日追記]
手強い登りを終えるとベンチのある醍醐丸へ。右へ進みます。
150329 追記9

レースの時は、醍醐丸通過時点でかなり暗かったんですが、今回は紅葉を楽しみながら。
141109 6 醍醐丸

トレイルも落ち葉でフカフカ。
141109 7 醍醐丸

[2015年3月29日追記]
醍醐丸から三国山あたりまでは、晴れると富士山がとてもきれいに見えます。ここまで登った甲斐があります。
150329 追記10

浅間峠(22.66km)セルフ関門時間=12:00
→12:02に通過!

本番では第一関門の浅間峠。予定通過時刻より2分オーバーまで縮めてきました。10分オーバーまでなら次へ進むのが事前に決めたマイルールなので、次のジャッジポイントである西原峠を目指します。すでに脚がかなり重い。ここまでですでに2000m以上登ってるんですね……
浅間峠

ところどころで紅葉がきれい。
141109 9 浅間峠

最低でもここまでは走ろうと思っていた30km地点通過。
141109 10 30km

西原峠(32.19km)セルフ関門時間=14:00
→14:09に通過……

関門時間から10分オーバーで退却と決めていたのに、惜しくも(?)1分切ってしまう…… 補給も尽きたことだし、この西原峠で下山する気満々だったんですが。仕方ないので三頭山まで。
西原峠

使うつもりのなかったお守り代わりのジェルを投入し、最後の山場に備えます。

西原峠から三頭山頂までのちょうど半分ほどにある通称「ゲート」。明るいところで見ると、なおさらゲート感ありますね。
141109 11 ゲート

市道山を通過して止んでいた雨が、三頭山へ登る一番つらいところで再び降り始めます。
141109 12

ハセツネ本番では真っ暗で分からなかったけど、明るいと頂上の遠さが見えてしまって、それはそれでつらい……

ちなみにこちら、登り切ったら三頭山山頂かと思いきや、その手前の大沢山というトラップ。
141109 13 大沢山

大沢山を超え、山小屋を通過するといよいよ最後の三頭山直登。疲労も限界に近づき、残り時間も気になるところです。三頭山は、3回階段をクリアすれば頂上!

まずは木段。
141109 14 三頭山1

次も木段。ここが長めでキツいっす。
141109 15 三頭山2

最後は石段。ここまで来たらすぐに頂上です。
141109 16 三頭山3

三頭山、登り切りました!

三頭山山頂(36.32km)セルフ関門時間=15:15
→15:08に通過!

今回は、西原峠からちょうど1時間でした〜キツかった。
鞘口峠

頂上からしばらくは、手を使って降りるほどの岩場なのでスピードダウン。ゆっくり下っても十分時間はあります。

九十九折りを下っていくと、30分ほどで鞘口峠に到着!

鞘口峠(36.32km)セルフ関門時間=15:45
→15:44に通過!

ここで一本前のバスが15:56であることに気づき、一か八かダッシュ!

森林館という建物まではあっという間なんですが、バス停はさらに舗装路をしばらく下ったところ。意外と距離があるので、余裕を持って帰りましょう!

都民の森バス停 到着予定時間=16:00
→15:54に到着!

15:56発のバスに滑り込み…… 三頭山を予定通り通過していれば、ゆっくり下っても16時過ぎにはバス停に着くはずです!
141109 17

今回なんとか日帰りで行けるということが分かったので、また練習に行きたいと思います。しばらくは気分が乗らなそうですけど(笑)

ハセツネ試走!ではなく反省走行ってきました!!三頭山までの前半試走で終バスにギリ間に合う通過時間目安。

この週末は、今月末に控えているトレイルレースに向け、たっぷり奥多摩を走ってきました!

コースは、4週間前に終わったばかりの日本山岳耐久レース(ハセツネ)コースの前半そのまま。武蔵五日市駅から三頭山までの約35kmです。ハセツネ本番では夜走ったので、ライトで足元だけを照らしながら走ったところの景色を見ることができました。こんなところを走っていたのか、と。あいにくの天気ではありましたが・・・

写真は、茅丸からの景色。

141109_8_茅丸

試走するなら前半がオススメ

大会が終わったばかりなのに、試走の話をするのも何とも間が悪いんですが、、、

本戦を走ってみて、ハセツネといえばやっぱり三頭山までの前半が勝負と痛感しました。このことは、ぼくも経験者から聞いていたんですが、まったくその通り。レース前には「試走するなら絶対前半」と何度も言われてましたが、結局できないまま本番を迎え、当日はその強度に心身ともにガクブルすることになりましたorz 

後半も、三頭山を超えてほっとした心につけ込むような御前山とか大岳山とか、嫌らしいパートはたしかにあります。が、前半させうまく走れていれば、気合で乗り切れるんじゃないでしょうか。

「三頭山までのタイムを2倍すれば完走タイム」説も当たっていると思いますので、練習で前半を走っておけば、その時点での完走予定タイムも大体分かってしまうということですね。

4週間前のハセツネの完走記はこちらから。

Image(38) 第22回日本山岳耐久レース”ハセツネ”完走記①|やっぱりハセツネは”山岳耐久レース”だった。 | reboot blog

 

都内から日帰りできる強度最高の練習コースですが・・・

しかし、この三頭山までのコース、めちゃめちゃキツイです。約35kmで獲得標高3200m以上と、相当なアップダウン。ハセツネは前半が勝負と言われる所以ですね・・・後半は下り基調なんですが。

だからこそ練習コースとしても最適。都内から日帰りで行ける範囲では、一番きつい練習ができるコースかと。

ただし、ここで練習するにあたっては一つ問題が・・・それは終バスです。

武蔵五日市駅からスタートし、三頭山まで走るのはいいとしても、三頭山から駅まで戻ってくる方法がバスしかありません(車で迎えに来てくれる人がいるとか、練習でも1周走って帰ってこれる走力があるという方は除く)。

三頭山からは鞘口峠まで下り、そこからすぐの「都民の森」バス停まで出るのが最短ですが、その終バスが16:45です。これに乗り遅れたらアウトです。なので、このバスには間に合うように、綿密に計画を立て、間に合わないようであれば、その手前で下山するという判断をしなければいけません。

4週間前に一度走ったとはいえ、今回は単独走だったので、一人でちゃんと帰って来れるように日帰り練習用の関門時間をつくってみました(↓)。

141112_ハセツネ前半試走通過時間目安

大田区の自分の自宅からだと、始発で武蔵五日市駅に6:59に到着するので、朝7時に出発したとすると、終バスに乗るためにはこれぐらいのペースじゃないと間に合いません……

浅間峠(12:00)と西原峠(14:00)では、「関門時間より10分以上遅れる場合は即下山」と決めていたんですが、今回は何とかそれぞれの関門をクリアし、最終的には終バス一本前の15:56の便にギリギリ乗れました。

何かあった時の余裕を見ておいた方がいいかと思いますので、同じように7時頃出発するとしたら、ハセツネを18時間で完走できるぐらいが、三頭山までの前半部分を一日で走り切れるギリギリの走力かと思います。

もう少し時間がかかりそう、またはもうちょっと余裕が欲しいという場合は、6時台には出発した方がいいかと。

なお、行かれる前にバスの時刻表は最新のものをご確認ください!2015年3月までの時刻表はこちらです。

それから、バス代は、2014年11月現在で武蔵五日市駅まで940円です。Suicaも使えます。お忘れなく!

Image(39) 西東京バス – 路線バス – 「都民の森」運行について

死ぬまでに一度は走ってみたいレースシリーズ①|TJAR(Trans Japan Alps Race) <後編>

10月19日の日曜日、東京代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された、「TJAR2014」報告会に参加してきました。

これまでのエントリはこちら。
死ぬまでに一度は走ってみたいレースシリーズ①|TJAR(Trans Japan Alps Race) <前編> | reboot blog
死ぬまでに一度は走ってみたいレースシリーズ①|TJAR(Trans Japan Alps Race) <中編> | reboot blog

「TJAR2014」報告会の続きですが、今回は大学の調査研究も入っていたようで、そちらの報告もとても参考になりました。

TJAR完走のためには

いくつかの提言がなされていたんですが、「一日あたり5600〜6300kcal」の摂取が必要で、それを8日間続けるって、どれだけタフなことしてるんでしょうね…… 成人の摂取カロリーの目安は2000kcal前後なので、実に3倍。
141105 9

大会の参加要件ではないですが、完走者のアンケートや測定結果を分析した参加レベルの目安は、

・100kmウルトラマラソン Sub10レベル
・ハセツネ 10時間30分レベル
・月間走行距離250km以上
・その上で、十分な山行経験

とのこと。ハセツネを走った後だからこそ分かる、このレベルの高さ……

おそらくこの走力レベルは大前提で、さらに重要なのは最後の「十分な山行経験」なんでしょうね。ちなみに、アンケートの分析によると、上位者ほど富士登山競争やハセツネなどの山岳レースの完走数が多いらしい。というわけで、ハセツネ参戦を続けようというのは間違った方向ではないようで。

●TJAR2014レース概要

報告会の様子で、レースの過酷さは十分伝わってきてますが、一応レースの概要を整理しておきます。

・総走行距離:415km
(スタート:日本海/富山県魚津市・早月川河口→ゴール:太平洋/静岡県静岡市・大浜海岸)
・累積標高:28000m
・制限時間:8日間
・平均総消費カロリー:49000kcal(脂肪7kg分)

●参加要件

・過去70Km以上のトレイルランニングレースを完走している事
 ↑DONE。

・過去標高2000m以上の場所において10泊以上の露営経験がある事
↑もちろん一泊もなし。

・TJAR本大会を想定した長時間(概ねコースタイム15時間以上)行動後、標高2,000m以上の場所において、4回以上の*¹ビバーク体験があること。
↑もちろん一泊もなし。

・山岳保険(捜索、救助等を含む)に、必ず加入していること。
 ↑DONE。

・リスクマネジメント(危機管理)に対して
①事前にリスクを回避する《危険回避能力》
②アクシデント発生時に対応できる《事故対応能力》を身につけていること。
 ↑これから頑張ります。

・自己責任の法則・・・「すべての責任は、自らに帰する」ことを自覚して行動できること。
 ↑了解です(トレイルもトライアスロンもその覚悟でやっております)。

・心身ともに異常なきことが証明できる医師診断書、もしくは人間ドッグ結果報告書を参加確認書と同時に提出すること。
 ↑了解です。

・選考会開催日において20歳以上であること。
 ↑DONE。

・日本語堪能であり通常の会話もしくは読み書きのできること。
 ↑たぶんOK。

・配偶者または一親等の成人親族による大会参加に対する承諾書を提出すること。
 ↑了解です。

・2014年7月14日(月)必着で、消防署等の主催する救命入門講習もしくは救命講習(AEDを含む心肺蘇生法)の修了証明書のコピーを提出すること。
 ↑これから頑張ります。

・1日に、コースタイム20時間以上の山岳トレイルコースを、コースタイムの55%以下のタイムで走りきれる体力と全身持久力を有すること。注:昭文社「山と高原地図」などのコースタイムを参考値として提示のこと。(必須ではないが、書類選考における参考条件)
 ↑「山と高原地図」は購入済み。体力と全身持久力は……

・フルマラソンを3時間20分以内、あるいは100kmマラソンを10時間30分以内に完走できる体力を有すること。(必須ではないが、書類選考における参考条件)
 ↑まだ遠いけど、頑張ります。

要件自体がすでに過酷なんですが…… レースの過酷さがよく分かります。

●TJARまでの逆算計画(仮)

なお、このエントリのタイトルは「死ぬまでに一度は走ってみたいレースシリーズ」ですが、「いつかは……」なんて言っていたら、そんな「いつか」は永遠にやって来ないのが世の理です。

ですので、仮の日付を付けておくこととします。距離感を測るためにもね。

・【予定】2018年8月 TJAR初出場&初完走【予定】
・【予定】2018年選考会
・【予定】2018年 春夏 十分な山行経験
・【予定】2017年 10月 4度目のハセツネをSub10で完走
・【予定】2017年 100kmウルトラマラソンをSub10で完走
・【予定】2016年 10月 TJAR2016報告会に参加し、いよいよ本気になる
・【予定】2016年 10月 3度目のハセツネをSub12で完走
・【予定】2016年 春夏 ビバークとか一通りできるように
・【予定】2016年 100kmウルトラマラソンをSub11で完走
・【予定】2015年 10月 2度目のハセツネをSub15で完走
・【予定】2015年 春夏 山登り基礎
・【予定】2015年 100kmウルトラマラソンをSub12で完走
・2014年10月19日 TJAR2014報告会に参加
・2014年10月12日 ハセツネ初参戦 17時間41分で完走

こんな適当な計画でも、どれだけ遠いところにあるのかよく分かります……選考会を通るだけでも大変だし。

しかしまあ、やりたいことがいっぱいある人生って幸せですね。また一つ、未来の楽しみが増えました。

死ぬまでに一度は走ってみたいレースシリーズ①|TJAR(Trans Japan Alps Race) <中編>

10月19日の日曜日、東京代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された、「TJAR2014」報告会に参加してきました。

これまでのエントリはこちら。

死ぬまでに一度は走ってみたいレースシリーズ①|TJAR(Trans Japan Alps Race) <前編> | reboot blog



「TJAR2014」報告会

報告会の様子ですが、150名の会場が満席でした。みなさん、2014出場者の関係者か、次回以降の参戦を考えている人たちでしょうか。そういえば、会場全体から、山屋特有の精神的屈強オーラが漂っている気がしてきました。

前回大会の模様がNHKで放送され関心が高まり、「この2年でTJARを取り巻く環境は大きく変わった」と実行委員代表の飯島さんが、挨拶の中でおっしゃってました。そんな放送あったのか……知らなかった。誰か持ってないかな。

報告会の内容はこんな感じ。

141105_3

まずは、三連覇の望月選手の優勝者スピーチから。

二年に一度開催のこの大会で三連覇ということは、この5~6年ずっとトップに立ち続けているということ……しかも、2014のタイムが、2位に16時間ほど差をつけての5日12時間57分と、圧倒的です。今は完走することすら想像の外なので、完全に雲の上の世界の話。

141105_4

走力と山力は違うらしい

望月選手のスピーチに続き、今年はじめてTJARを走った三選手のパネルディスカッション。

141105_5

もう少し身近に感じられる話が聞けるかと思ったのがバカでした。そもそも、ランのための走力と、TJAR完走に求められる「山力」とでもいうべき力はまるで違うようで、やってる練習がこれまたabso-fucking-lutely crazy。

     ・標高3000m以上の北岳で、風速30mを超える中、大雨が吹き込むストックシェルターに全裸で過ごすことにトライ、どこまで寒くなって耐えられるかの実験

     ・北海道在住なので、会社までの7kmを前代未聞のクロスカントリースキーで通勤

     ・毎日の駅までの往復4kmを、歩きで筋肉がパンパンになるぐらい全力で歩く練習

などなど、英語で聞いてるのかと思うぐらい、自分のリスニング能力を疑いました。うーん、未知の世界。走力についてですら、月間走行距離200km程度だとめちゃめちゃ少なくて、5〜600kmという方がざらということで、思わず遠い目に。

知らない言葉がいっぱいの装備

次のセッションは装備について。装備の重さはレースを左右する重要な要素ということで、それぞれ独自の工夫を凝らしていらっしゃるようです。

141105_6

これでも100kmを超えるウルトラトレイルはやっているし、トレッキング程度だけど山歩き経験はあるし、Fuji Rockを3日間テントで過ごせるぐらいのキャンプ用品は持っているので、そこそこのことは分かるかと思ってました。

が、これまた完全に未知の世界。まるで分かりませんでした。ごめんなさい。

ザックですら、トレランのものとは違い、こういうのや、
yamatomichi
山と道 ONLINESHOP

こういうのや、

Inox running pack

聞いたこともない名前が目白押し。もちろん、勉強不足というのもありますがorz セミオーダーとかハンドメイドが普通の世界なのね……

それにしても、荷物をグラム単位で軽量化するための工夫とか圧巻でした。あらゆるマットを比較し、ほんの少しでも軽いものを選んだり、お尻までの長さにカットして最小限にしたりというのは、ここに参加している人であれば誰でもやっていることのようです。

さらには、軽くてどこでも入手しやすいものにライトの電池を統一。電池基準でライトを選んでいるため、それに合うヘッドライトがなく、ハンドライトを自作のホルダーで頭に付けているなんていう話も。

うーん、もうよく分かんないです。でも、そういうレベルのレースだということが分かったのが最大の収穫。こういうレベルの違いは、直接肌で感じてショックを受けないと、自分の基準が切り上がらないので。

しかし、こういう自分の知らない世界、たまらないですね。昼寝でもしたくなる秋晴れの夕方でしたが、ギンギンの冴え冴え、あっという間の2時間でした~

Image(37) トランスジャパンアルプスレース 2014 | Trans Japan Alps Race 2014

<後編>につづく。

死ぬまでに一度は走ってみたいレースシリーズ①|TJAR(Trans Japan Alps Race) <前編>

もう3週間ほど前のことになりますが、10月19日の日曜日、東京代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターに行ってきました。ここのところしばらく、ハセツネ完走記を書いていたので、すっかり遅くなってしまいましたが……

秋晴れの気持ちいい天気の中、たくさんのイベントが催されていたようです。

141105_1

そこへ何をしに行っていたかというと・・・

141105_2

こちらです。「TJAR2014」の報告会に参加してきました。

TJARとは?

「TJAR(Trans Japan Alps Race)」は、二年に一度開催される、その名の通り日本アルプスを越えるレースなんですが、一言で言うと、abso-fucking-lutely crazyな山岳レースです・・・

「TJAR(Trans Japan Alps Race)とは、日本海/富山湾を午前零時にスタ-トし、 北アルプスから中央アルプス、そして南アルプスを越え、太平洋/駿河湾までの距離:約415Kmの道程を交通機関を一切使わず、自身の足(走り、歩き)のみで 1週間 (+予備日1日)以内に踏破することをめざすちょっとハ-ドな山岳アドベンチャ-レースです。」

(Source: Official Web 「TJARとは?」 )

なんと、日本海側から太平洋側まで、北アルプス・中央アルプス・南アルプスを越えていくとは・・・制限時間は8日間ですが、もちろん宿に泊まったりはしません。放置プレイです。すべての荷物を自分で背負います。そもそも、制限時間が「時間」単位ではなく、「日」単位ですから。予備日って何?? これを「ちょっとハードな(※)」と表現できる、運営側の感覚がまったく理解できません。

※今見たら、ちょっと文章が変わっていました。

     「烈風に晒され追いつめられる自分、悲鳴をあげる身体、絶望的な距離感、何度も折れそうになる自分の心」

など、「ちょっとハード」どころじゃない表現に修正済み(笑)

そして、こちらが報告会でも紹介されたコースレイアウト。

141105_8

何この高低図……415kmという距離もさることながら、28000mという累積標高差は、想像を超えすぎていて笑えてきます。

東京から神戸まで直線距離で400kmほどだそうです。その間に、富士登山22回分の登り降りを行うということですね。死ぬほどつらかった奥久慈トレイル50Kがかわいく思える。3つのアルプスが分かりやすいほどに尖ってます。

こんな、とんでもなくやばそうなTJARですが、ちょっとだけ出てみたいと思いませんか?完全に怖いものみたさですけど。以前から興味があったので報告会に行ってみたら、すっかり心を奪われてしまいました・・・

この報告会には、完走できた人もできなかった人もいらっしゃったんですが、何だかもうみんな楽しそう。やってきたことの過酷さに対して、この満足感と多幸感にあふれた雰囲気はなんなんでしょう。このレースに参加できるだけで誇りなんだろうなあ。TJARだもんなあ。

何年もかけて準備して、選考会に出場して、選ばれたメンバーとともに、TJARに挑む。これはもう、大人の部活だな。とびっきり本気の。

141105_10

ちなみに、これはトレイルランではありません。登山です。耐久登山。なので、調子に乗ってノーポチしたりはしないです。綿密な計画と準備をして、数年がかりで挑戦すべきものです。そもそも選考会があるから、そんなに簡単に出場できませんし。

だからこそ、自分の中にしっかりくさびを打ち込むために、こんなエントリを書いてるわけですが(汗) 走ってみたいですよね。いつかはね。死ぬまでに一回ぐらいはね。

Image(37) トランスジャパンアルプスレース 2014 | Trans Japan Alps Race 2014